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疾患解説 加齢黄斑変性|眼科

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加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

1. 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)とは

人の目には物を見るときに重要な働きの部分である黄斑(おうはん)という部分があります。この部分に加齢の変化に伴って起こってくる脈絡膜新生血管(みゃくらくまくしんせいけっかん)という、もろい血管ができて破裂したりすることで、網膜の中に出血を引き起こすなどして視力が低下するのが加齢黄斑変性です。また、単純に黄斑が萎縮(いしゅく)することで起こってくるタイプの加齢黄斑変性もあり、血管が生えてくるタイプを“滲出型(しんしゅつがた)”加齢黄斑変性、萎縮すものを“萎縮型(いしゅくがた)”加齢黄斑変性といいます。この加齢黄斑変性はアメリカでは失明原因の主たるものであり、日本でも近年、食生活の変化や高齢者の増加もあってか徐々に増えてきており、注目されてきています。

2. 症状-視力が落ちるのが一番の症状です-

加齢黄斑変性の病状によって様々な視力低下を引き起こします。基本的には視力が低下するのが特徴ですが、黄斑に浮腫がおこると“変視”といって物が歪んで見えたり、網膜に大きな出血が起こると“中心暗点”といって真ん中だけが、欠けて見えなくなるといった症状や、出血が眼球内に大きくおきてくると、全体が見えなくなったりすることがあります。

3. 治療法-萎縮型には治療法がないのが現状です-

網膜が萎縮してしまう萎縮型加齢黄斑変性には今のところ有効な治療はないのですが、異常な血管が原因で視力が低下する滲出型の加齢黄斑変性に対しては、異常な血管やむくみに対する治療が有効な場合があります。その治療には様々な方法がありますが、以前から実施されてきたレーザーによる光線力学的療法(PDT:Photodynamic therapy)レーザー光凝固術に加えて、近年は急速に普及しつつある、薬物療法である抗VEGF硝子体注射ステロイド注射などが実施されています。それぞれの治療について、長所短所がいずれもあるのですが、それぞれの患者さんにあった適切な治療法を選択できるように、担当医とよく相談しく決定してださい。当院では、レーザー光凝固術抗VEGF硝子体注射ステロイド注射を行っています。

4. 病気の経過について

滲出型の黄斑変性では発生してくる新生血管が時間とともに萎縮してくる人もいますが、大半は大きな出血を起こしたり、網膜の浮腫が強くなることで徐々に視力が低下してきます。中でも大きな問題なのは、それらにより網膜細胞が障害を受けることで、ものを見る機能が障害を受け、いったん障害を受けた網膜細胞は再生することがないために、永続的な視力障害が持続するということです。その視力低下や病状の進行には個人差があり、急激に視力が落ちてくる方もいれば、数年かかって視力低下をきたす方もいて、人それぞれです。ただし、萎縮型の加齢黄斑変性については、加齢とともに皮膚が老化するように黄斑が萎縮するタイプですので、時間がかかって、徐々に視力が低下してくるのが通常です。

5. そのほか-大事なこと-

加齢黄斑変性は加齢による変化が引き起こす疾患の一つなのですが、ほかにも高血圧、心臓病、喫煙、栄養状態などの関与も指摘されていますので、適切な体調管理は黄斑変性の発症を予防する上で重要だと考えられています。重要なのは、早期治療である程度は視力を保つことができるようになってきていますので、定期的な目の検査とともに、視力の低下があるようでしたら速やかに眼科医に相談して病状の判断をしてもうらうことです。また、亜鉛や緑黄色野菜に含まれるカロチノイドの摂取が少ないと加齢黄斑変性を発症しやすいという報告もありますので、日常生活においてはバランスのとれた食事を心がけてください。

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