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泌尿器科

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当科の特徴

荻窪病院は、杉並区では数少ない泌尿器科専門医が常勤する総合病院です。常勤医師3名、非常勤医師2名が日本泌尿器科学会の専門医です。さらに、慶應義塾大学医学部、東海大学医学部との連携の下、最新の医療を提供すべく努力しています。

当科は、尿路(腎臓、尿管、ぼうこう)と、副腎、男性生殖器の疾患を扱います。
かかりつけ医や健康診断等で尿の異常を指摘された/血尿が出る/排尿痛がある/尿が出にくい/尿が近い/尿もれがある/男性生殖器に異常がある/等々でお困りの方の精査・治療をしています。

また生殖医療専門医である大橋医師による男性不妊の治療も、当泌尿器科の大きな特徴のひとつです。

当科の注力疾患

話題の疾患:前立腺肥大症

前立腺肥大症は前立腺の良性腫瘍です。高齢男性の排尿障害の多くがこの疾患によるものです。放置すると、腎臓での尿を造る機能が悪くなることがあります。前立腺肥大症の治療としては、軽症例には薬の内服治療、進行例には内視鏡手術を行っています。ご年齢や合併症などで手術ができない場合には、前立腺肥大症で狭くなった尿道を押し広げるパイプ(ステント)を体内に留置し、ご自身で排尿ができるようにする治療法も行っています。自覚症状のみから、前立腺肥大症と前立腺がんの区別はたいへん困難です。尿の出が悪くなり、尿に行く回数が増えてきた中高年男性は、早目に当科を受診することをお薦めします。

尿路・男性生殖器の感染症への取り組み

●ぼうこう炎
尿道が短い女性に多い疾患です。細菌が尿の出口からぼうこうに侵入し繁殖することにより起こり、主な症状は、排尿痛、残尿感です。ぼうこう内にどんな細菌が繁殖したかを尿で検査し、適切な抗生物質を内服していただきます。何回も再発する例や、抗生物質を使っても治らない例は、ぼうこう機能異常やぼうこうがんを伴っていることがあり、さらなる精査が必要となります。

●腎う腎炎
細菌が、 尿流の方向とは逆に、ぼうこうから腎臓に侵入し、腎臓に炎症を起こす病気です。ぼうこう炎症状に続いて、発熱、腰背部痛が起こります。入院しての治療が必要となることもあります。

●男子尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、精巣炎
当科は男性生殖器の感染症も担当します。 淋菌性尿道炎(淋病)、クラミジア尿道炎は、性交により感染し、排尿時の痛み・違和感で発症します。その他、成人男性に多い急性・慢性前立腺炎、精巣の腫れ・痛みを引き起こす精巣上体炎、おたふく風邪に引き続いて精巣が腫れる精巣炎があり、それぞれに応じた治療法を行います。

尿路結石症の対応について

腎・尿管結石、特に尿管結石は、急激な腰背部痛、腹痛を引き起こします。 おおむね5mm未満の小さな結石は尿流により自然排出されますが、それより大きなサイズの結石の除去には外科的治療が必要となります。当科は、体外衝撃波結石破砕装置を用いた腎・尿管結石破砕治療(以下ESWL治療)をこれまで施行してきましたが、2012年9月末日で終了しました。そのため、ESWL治療をはじめとする外科的治療が必要な方には、治療可能な他施設をご紹介しています。

泌尿器科がんへの取り組み

●腎臓がん
腎臓がんの初発症状は血尿と言われますが、最近は超音波(エコー)検査やCTスキャンで偶然見つかる例が増えてきました。腎臓がんは手術、免疫療法で治療されます。

●尿路上皮がん(腎うがん、尿管がん、ぼうこうがん)
尿路上皮がんは、無症状の血尿から始まります。早期のぼうこうがんでは、尿道から内視鏡を挿入して、内視鏡下に行う手術で根治可能です。内視鏡手術の後、症例により抗がん剤やBCGのぼうこう内注入療法を行っています。さらに、抗がん剤治療、放射線科専門医によるぼうこう動脈塞栓術や開腹手術も行っています。また、放射線治療が必要な場合は、関連施設をご紹介しています。

●腹腔鏡下腎摘除術
最近では、腎臓がん、腎うがん、尿管がんに対する腎摘除術を身体にやさしい内視鏡下(腹腔鏡下)に行っています。

●前立腺がん
前立腺がんは最近マスコミでしばしば取り上げられおり、前立腺がんを心配されて受診される方が多くなりました。前立腺がんは、多くの中高年男性に生ずる良性の前立腺肥大症と区別が困難です。当科では、血中PSA(前立腺特異抗原)値の測定に加えて、経直腸的用指診察、経直腸的超音波検査、場合によりCTスキャン、MRIを行って、前立腺がんの早期診断に努力しています。前立腺がんの治療法としては、早期のものでは根治手術・放射線療法、進行性のものには内分泌療法が代表的です。最近では関連大学病院と連携をとり、術後がより快適な内視鏡下根治手術やロボット手術を、症例によりおすすめしています。 放射線治療が必要な場合は関連施設をご紹介します。

●精巣腫瘍
精巣が痛くもないのに腫れてきたときは、精巣腫瘍が疑われます。精巣腫瘍に対しては、手術、放射線治療、抗がん剤治療を行っています。放射線治療が必要な場合は、関連施設をご紹介します。

男性不妊症・勃起不全(ED)への取り組み

荻窪病院泌尿器科では、一般泌尿器科診療に加えて、男性不妊診療に力を入れています。すなわち、お子様を望んでおられても、なかなか妊娠に至らないご夫婦のうち、ご主人様サイドの診療を積極的に行っています。独身の方の男性生殖機能検査も承ります。
男性不妊症の治療目的は、精子性状を改善して、お子様を授かることです。患者さんの精子を造る機能を把握し、お子様を授かるための最良の方法を提示します。 奥様サイドを担当する当院サテライト「虹クリニック」と緊密なる連携の下、逆行性射精のぼうこう内精子回収、精巣内精子採取術(TESE)等を行い、奥様への補助生殖医療(ART)に精子を供給しています。 また、EDのご相談も承っており、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの処方(自費診療)も積極的に行っています。

WHOの調査によれば、不妊症の原因は、女性サイドが約7割、男性サイドが約5割を占めます(2割は男性女性両者に原因あり)。ご主人様サイドの検査を希望されるご夫婦、婦人科不妊クリニックでご主人様の精液所見が不良と指摘されたご夫婦、夫婦生活がうまく行かないご夫婦、これからご結婚される予定で精液検査等を希望される方等々が診療対象となります。当科への男性不妊初診患者数は、2015年度は338人、2016年度は326人でした。

男性を担当する少ない泌尿科医。泌尿器科生殖医療専門医の大橋正和が担当。
不妊症専門医(生殖医療専門医)は、2017年4月現在649人いますが、そのほとんどが女性担当の産婦人科医であり、男性を担当する泌尿器科医は51人しかいません。当科男性不妊外来を担当する大橋部長は、その泌尿器科生殖医療専門医です。

ご主人様は荻窪病院泌尿器科、奥様は虹クリニックへ
荻窪病院には、奥様サイドを担当する女性不妊治療施設「虹クリニック」を併設しています。当科は、虹クリニックと緊密に連携しながら、ご夫婦揃っての不妊治療を行っています。
当科での男性不妊診療の流れの詳細はこちらからご覧ください

公的数字(DPC)からみる実績*1

*1 DPCを用いて、2015年度の疾患別・入院患者数と、5キロ圏内病院の月平均入院患者数をグラフ化しています。
DPCとは、Diagnosis Procedure Combinationの略称で、「診断群分類」とも呼ばれます。
診断された病名と治療内容から14桁の数字にコード化された日本独自の分類データで、入院患者さんの医療費請求や、医療の質向上のための研究データとして用いられています。2016年10月より、各医療施設で「病院情報の公表」等の名称で発表されている実績も、このDPCデータを用いています。
ここではわかりやすく、DPCデータ(6桁)を用いて、当院のその年度の入院患者数を示しました。またグラフは、当院を中心にした5キロ圏内の病院*2の月平均入院患者数を示しています。
●分析ソフト:病院経営情報分析システム セコムSMASH
*2 その疾患を10ヵ月10症例以上治療しているデータ提出加算届出病院

●膀胱腫瘍:72人

ほとんどの方が「経尿道的」=ぼうこう鏡での手術をされています。
尿道よりぼうこう鏡を入れて、ぼうこう内の腫瘍を切除するため、開腹の必要がなく1週間程度の入院ですみます。

5km圏内・病院別の患者数(月平均入院数)

●男性生殖器疾患:36人

36名の患者さんはすべて精索静脈瘤手術の入院患者さんです。
精索静脈瘤の治癒は、精子の状態の向上につながります。
男性不妊の専門医がいる当院は、遠方からも多くの患者さんが来られます。

5km圏内・病院別の患者数(月平均入院数)

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