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下肢救済・フットケアセンター

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当科の特徴

動脈硬化による血流障害や糖尿病があると、足の創傷は難治性となり、ひどい場合は壊死に陥り、切断が必要になることもあります。
当センターでは、重症虚血肢(CLI)や糖尿病足病変(DM foot)の患者さんを対象に、循環器内科、形成外科、整形外科、糖尿病内科など複数科の専門医師および皮膚・排泄ケア認定看護師、理学療法士、管理栄養士の専門職がチームで診療に当たっています。

当センターの外来「フットケア外来」受診をご希望の場合は、かかりつけの先生にご相談の上、紹介状をご用意いただき、予約の電話をお願いいたします(完全予約制)。

「フットケア外来」で対象となる患者さん

動脈硬化や糖尿病などの持病があり

  • 足などにできた傷が治りづらい方
  • すでにある傷が膿んできている方

フットケア外来の初診と治療について

フットケア外来では、全身状態や下肢の血流の評価を行うため、まず以下の検査をします。

■血液検査
血液全般の検査をします。特に動脈硬化に強く影響する血糖値、コレステロール値などが重要です。また、腎臓機能をチェックし、造影剤検査の可否を確認します。

■心電図・胸部X線
糖尿病や動脈硬化のある方は、心臓疾患を併発していることが多いため、チェックをします。

■血液脈波
血管の硬さ(=PWV)、下肢血管の詰まり具合(=ABI)がわかる重要な検査です。特にABIが0.9以下の場合は下肢の血管が詰まり気味で、血流が悪くなっていることを示します。

■下肢動脈エコー
両下肢の動脈に狭窄や閉塞がないか、エコー(超音波)で調べます。

糖尿病の患者さんは上記の評価も合わせて、必要に応じて管理栄養士による指導や、内科医師による診療を行います。

血流障害が認められた場合には、下肢動脈造影CTやカテーテル検査などを行い、血行再建術の適応について判断します。
当院では、下肢動脈に対するカテーテル治療(血管内治療)やバイパス手術を積極的に行っています。

虚血性足病変の患者さんには、傷の処置に先行して血行再建を行うことにより、治癒率は劇的に向上します。
また、ギプスを用いて患部への圧力を分散させる“トータル・コンタクト・キャスト(TCC)法”、陰圧閉鎖療法(VAC®・PICO®・SNaP®)などの特徴的な治療法を採用しています。

足を健康に保つためには

●痛みのない傷は要注意
糖尿病があると、神経障害のために足に傷ができても痛みを感じず、気づかないことがあります。また、痛みがないと、傷に気づいても放置してしまったり、傷を保護しようとする意識が低くなり、悪化しやすくなります。糖尿病の患者さんは、日々自分の足を見て、足に傷ができていないかを確認することが重要です。もし、傷ができてしまったら、たとえ痛みがなくても早めに医療機関を受診するようにしましょう。

●足を守る靴を履きましょう
糖尿病や閉塞性動脈硬化症の患者さんは、靴擦れや足趾のちょっとした傷がなかなか治らず、拡大することがよくあります。足にケガをしないよう、サンダルなど足がむき出しになるような履物は避け、靴下をはいたうえで足の形にあった靴をはき、足の保護に努めることが重要です。

●足を清潔にしましょう
糖尿病や血流障害があると、水虫が悪化しやすくなったり、細菌感染を併発しやすくなります。毎日足の裏や指の間を観察しながら、せっけんで洗い、清潔を維持するようにしましょう。

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