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リハビリテーション室ブログ

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2021年9月30日脳卒中後の“失語症”に対するアプローチ

みなさん“失語症”って知っていますか?
脳卒中で起こり得る症状のひとつが失語症です。脳卒中ではその他にも高次脳機能障害、構音障害、嚥下障害なども生じます。
私たち言語聴覚士Speech Language Hearing Therapist(ST)は、これらの言語や嚥下障害に対するリハビリを行っています。

そこで今回は言語に関する症状が現れる“失語症”についてお話します。

失語症とは、脳内の言語領域(言語の機能を司る部分)の病変により、いったん獲得された言語機能が障害された状態を指します。
これは認知症による全般的な知能低下や、高次脳機能障害、口腔の麻痺により生じた言語障害とは区別されます。

失語症では話す、聞く、書く、読むの全ての言語モダリティ※1が障害されます。

つまり、脳卒中を起こす前まで何気なく行っていた会話の内容が理解できなくなったり、新聞を読んだりお手紙を書いたりすることが難しくなってしまう障害なのです。
しかし、すべてのモダリティが完全に障害されるわけではなく、脳卒中の程度によって症状に差が生じます。

※1 失語症では話すこと、聞くこと、書くこと、読むことの4つの側面を言語モダリティ(種類)と呼びます。

自分や家族が突然そのようなことになってしまったら、どうやってコミュニケーションをとっていきますか?
STのリハビリでは、患者さんに残存する言語機能と得意とするモダリティを活かしたコミュニケーション方法を考え、その手段を練習します。
そのために、まずは失語症に対する評価から始めていきます。

脳卒中の治療を開始した直後は、まずはベッドサイドから簡単な言語検査を行います。
評価内容としては、質問に対する理解や応答を<聞く・話す・読む・書く>のすべてのモダリティで評価していきます。
各評価内容とその例を、簡単に示します。

<聞く> <話す>
➀聞いたことができるかどうか
 例)患者さんに「右手を挙げてください」と言う
②聞いた物を指さしてもらう
 例)患者さんに「窓を指さしてください」と言う
➀身辺情報を口頭で答えてもらう
 例)名前、年齢、生年月日など
②物の名前を言ってもらう
 例)コップを見せて「これは何ですか?」と質問する
<読む> <書く>
➀文字を声に出して読んでもらう
 例)『りんご』の文字を見せて読んでもらう
②書いてあることができるかどうか
 例)『右手を挙げてください』の文章を見せる
➀身辺情報を文字で書いてもらう
 例)名前、年齢、生年月日など
②物の名前を書いてもらう
 例)枕を見せて「これは何ですか? 文字で書いてください」と言う
<聞く> ➀聞いたことができるかどうか
 例)患者さんに「右手を挙げてください」と言う
②聞いた物を指さしてもらう
 例)患者さんに「窓を指さしてください」と言う
<話す> ➀身辺情報を口頭で答えてもらう
 例)名前、年齢、生年月日など
②物の名前を言ってもらう
 例)コップを見せて「これは何ですか?」と質問する
<読む> ➀文字を声に出して読んでもらう
 例)『りんご』の文字を見せて読んでもらう
②書いてあることができるかどうか
 例)『右手を挙げてください』の文章を見せる
<書く> ➀身辺情報を文字で書いてもらう
 例)名前、年齢、生年月日など
②物の名前を書いてもらう
 例)枕を見せて「これは何ですか? 文字で書いてください」と言う

この結果をもとに症状の度合いを想定していき、さらに細かく精査を行っていきます。

紙面の関係で精査と訓練については次回お伝えさせていただきます。
以上、STチームからでした。

 

 

2021年8月31日膝の手術のリハビリテーション ―高位脛骨骨切り術編―

みなさん、こんにちは! 整形チームです。
先月に引き続き、「変形性膝関節症」についてお話します。
変形性膝関節症の症状や人工関節置換術・手術後のリハビリテーションについては、先月のブログをご覧ください。

今月は、変形性膝関節症に対する「高位脛骨骨切り術」の手術後のリハビリテーションを紹介します。

【高位脛骨骨切り術 HTO:high tibial osteotomyとは】

高位脛骨骨切り術には以下の通り、大きく2種類あります。

楔状開大型骨切り術(OWHTO:open wedge high tibial osteotomy)
 →脛骨の内側から外側に向かって骨を楔状に切り、内側を開いて人工骨を挿入して矯正する方法(下の写真)。

楔状閉鎖型骨切り術(CWHTO:closed wedge high tibial osteotomy)
 →脛骨の外側から骨を楔状に切り短縮させて矯正する方法

特徴

自分の関節を温存できることがメリットです。
正座が可能となったり、スポーツや農業への復帰が可能となったりする場合が多くあります。

適応

比較的年齢が若く、膝関節の変性がまだ関節全体に及んでいない場合には、関節を矯正するとともに変性が及んでいない関節面に荷重を移動させることができる高位脛骨骨切り術を行います。

【高位脛骨骨切り術後のリハビリテーション】

手術前日

膝や歩行の評価、生活環境や退院後に必要な動作などの確認を行います(評価が手術当日になる場合もあります)。

手術翌日以降

リハビリは手術の翌日から1日20分~40分程度の予定で行います。膝の痛みや腫れの具合に応じてコンディションを整え、時間や運動量に配慮しながら進めますのでご安心ください。まず、手術後はこのような状態です(図3)。

図3.膝の安静を保つため、関節可動域練習時以外は“ニーブレース”と呼ばれる膝の装具をつけた状態で過ごします。
装具の下(創の周囲)は包帯で保護されています。

・関節可動域練習【膝を曲げる/伸ばす練習】
手術翌日から、痛みに応じて膝の曲げ伸ばしの練習が可能です。
*CWHTOの場合は手術後1週から開始します。

・筋力強化
手術翌日から、膝関節周囲の筋力をつけるため、また、その他部位の筋力低下を防ぐ目的で簡単にできるものから開始します。

・歩行練習
手術をした足に全体重をかけるまで以下の流れで進めていきます。

手術直後~1週間 手術をした足には体重がかけられません。
移動する時はニーブレースという装具をつけて、膝を伸ばした状態を保ちます(手術後5週頃に装具を外せます)。
可能な場合は2本の松葉杖で足を浮かせて歩きますが、難しい場合は車いす移動になります。
手術後1週~ 手術した足に体重の1/3まで体重をかけられます。
体重計に乗って、体重の1/3の感覚をつかむ練習をします。
体重をかける量がコントロールできるようになったら、2本の松葉杖で院内の移動が可能になります(以下の動画参照)。

手術後2週~ 手術した足に体重の半分まで体重をかけられます。
1/3の時と同様に体重計で荷重量のコントロール練習をします。
松葉杖はまだ2本必要です。
手術後3週~ 手術した足に全体重をかけられます。
全体重がかけられる=杖なしでも歩ける
ということになりますが、歩いた時の痛みの具合、手術をした足をかばって他の部位に痛みが出そうな歩き方をしていないかなどを確認して、松葉杖1本または杖での歩行練習から始めます。

*CWHTOの場合は体重をかける時期が遅くなります(手術後2週~体重の1/3、手術後4週~体重の1/2、手術後6週~全体重)。

・階段練習
全体重をかける歩行を開始してから始めます。

また、リハビリテーションの時間以外の自主トレーニングも大切です。トレーニング内容は患者さんごとに必要なものをお伝えしています。

退院の時期

手術から3週間程度での退院を目指します(全体重がかけられるようになる時期)。退院時は、杖歩行~杖なしでの歩行が可能となるレベルまでアップしていきます。

退院後

外来診察に合わせて外来リハビリテーションも実施しています。

2ヵ月にわたり、変形性膝関節症に対する手術療法とリハビリテーションについて紹介してきましたが、いかがでしたか? 今後の参考にしていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

2021年7月31日膝の手術のリハビリテーション ―人工関節置換術編―

みなさん、こんにちは! 整形チームです。
今回はよく耳にする「変形性膝関節症」についてお話していきます。

変形性膝関節症とは・・・?

病態

加齢、肥満、筋力低下などの影響で、関節のクッションの役割をする膝の軟骨がすり減り、膝関節に痛みが生じたり、水がたまったりする疾患です。
加齢とともに罹患率は高くなり、男女の比率は1:4で女性に多い疾患です。
図1、図2は正面から見た “正常な左膝”と“変形性膝関節症の左膝”のレントゲン写真です。

正常な膝では、大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)と脛骨(けいこつ:すねの骨)にすき間があります(部分)。しかし、変形性膝関節症ではこのすき間にある軟骨がすり減り、すき間が狭くなります(特に内側)。

原因

以下のように分類され、一次性が大部分を占めています。
一次性:加齢による退行性の変化(軟骨が加齢により弾性力を失い、使い過ぎによりすり減ること)や、肥満や遺伝子によるもの。
二次性:骨折や半月板損傷などの外傷や化膿性関節炎などの感染後の後遺症などによるもの。

症状

初期:立ち上がりや歩きはじめなど動作開始時の痛みを生じる。
中期:痛みや関節の動きの制限から、正座や階段昇降が困難となってくる。
末期:何もしなくても痛みが取れず、関節の変形が目立ち、膝が伸びにくくなったり、歩くことが辛くなったりしてくる。

日々の生活で例えるなら、トイレまで移動する(歩く)、便座に座る/立つ、部屋に戻る・・という感じで、一日何回も立ち座りや歩くことが必要となります。痛みが強くなり、立ち座りの動作や歩行が思うようにできなくなると、外出の機会も減り、QOL(=Quality Of Life:生活の質)が低下してきます。

治療

当院では、近隣の医療機関より変形性膝関節症の手術を目的として整形外科の膝関節センターを紹介受診される方が多く、手術・手術後のリハビリテーションを行っています。
変形性膝関節症に対しての手術は、「人工関節置換術」または「高位脛骨骨切り術」が選択されます。

そこで、今月と来月で変形性膝関節症に対する「手術療法」と「手術後のリハビリテーション」を2本立てで紹介していきます。
今月は「人工関節置換術」と「手術後のリハビリテーション」を、
来月は「高位脛骨骨切り術」と「手術後のリハビリテーション」を紹介します。

【人工関節置換術】
人工関節置換術には、膝関節の全てを置き換える“人工膝関節全置換術(Total Knee Arthroplasty: TKA 図3)”と
膝関節の一部を置き換える(主に内側)“人工膝関節単顆置換術(Unicompartmental Knee Arthroplasty: UKA 図4)”があります。

特徴
人工関節の耐久性は20~30年以上です。
手術後は歩行時や階段動作での痛みが軽減しQOLが上がります。

適応
痛みによる歩行障害が強く日常生活が困難となった状態で、レントゲンなどによる画像評価で変形性変化が強い場合に人工関節置換術の適応となります。
年齢的には、70歳以上の方が多いです。

【リハビリテーション】

TKA、UKAともにリハビリの進め方は同じです。

手術前日

膝や歩行の評価、生活環境や退院後に必要な動作などの確認を行います(評価が手術当日になる場合もあります)。

手術翌日以降

リハビリは手術の翌日から1日20分~40分程度の予定で行います。手術後の膝の動きを良くするためにも、手術した部位以外の筋力低下を引き起こさないためにも、翌日から体を起こしてリハビリを行う必要があります。
・・・ですが、膝の痛みや腫れの具合に応じてコンディションを整え、時間や運動量に配慮しながら進めますのでご安心ください(手術の状況や経過によりリハビリの進め方が変わることもあります)。

・関節可動域練習【膝を曲げる/伸ばす練習】
手術後3日間くらいは膝全体が包帯で、その後は創の部分を絆創膏のようなテープで保護されており、術後すぐの曲げ伸ばしの運動が可能です。

・筋力強化
膝関節周囲の筋力をつけるため、また、その他の部位の筋力低下を防ぐ目的で早期から開始します。

・歩行練習
まずは平行棒や歩行器を使い、慣れてきたら杖歩行や杖なしでの歩行へ進めます。手術直後は歩く時に痛みや緊張から膝が伸びた状態(足が棒になってしまう状態)になることが多いです。手術した足に体重を乗せる練習や、手術した膝がなめらかに動くような練習を行い、安定した歩行獲得を目指します。

▲歩行器訓練の様子。

・階段練習
歩行が安定したら行います。

また、リハビリテーションの時間以外の自主トレーニングも大切です。トレーニング内容は患者さんごとに必要なものをお伝えしています。

退院の時期

手術から2~3週間での退院を目指します。
退院時は、杖歩行~杖なしでの歩行が可能となるレベルまでアップしていきます(手術前の歩行状況により、歩行器歩行がゴールとなる場合もあります)。

退院後

外来診察に合わせて外来リハビリテーションも実施しています。

今月はここまで。
来月は、「高位脛骨骨切り術」と「手術後のリハビリテーション」を紹介します。

 
 

2021年6月29日2型糖尿病と運動療法について

こんにちは。内科・外科チームです。
今回は2型糖尿病に対する運動療法についてご紹介します。

2型糖尿病は完全に治すことが難しい病気で、食事療法と薬物療法、そして運動療法を基本的な治療の柱として、血糖値を正常に近づけ維持していくことが重要となります。

運動というと「時間がない」「お金がかかる」「運動が嫌い」といったマイナスイメージにより日常生活に取り入れることが難しい面があります。一方で、メリットとしては「体の動きが良くなる」「体力低下を防ぐ」「血糖値が改善する」といった面もあります。運動療法の有効性と危険性を正しく理解し、無理なく、長期的に続けることで、病気が改善する可能性があります。

では、なぜ2型糖尿病に運動療法が効くのでしょうか?

[効果]

運動療法の効果には次のようなものがあります。

  • 骨格筋が血中のブドウ糖を利用することで血糖値が低下する(図1)

    ▲図1 糖が筋肉に取り込まれる仕組み
  • ブドウ糖を肝臓や脂肪組織、骨格筋に取り込みやすくするホルモン「インスリン」が効きやすくなる
  • エネルギー摂取量と消費量のバランスが改善され減量効果がある
  • 加齢や運動不足による筋萎縮や骨粗鬆症の予防に有効
  • 高血圧や脂質異常症の改善に有効

このように運動療法には2型糖尿病の改善に関するものだけでなく、身体機能全体を改善する効果があることがわかります。
では、どういった運動を行えばよいのでしょうか?

[方法]

運動の種類は「有酸素運動」と「レジスタンス運動(=筋力トレーニング)」に分けられます。有酸素運動の代表的なものは歩行やサイクリングです。
レジスタンス運動は抵抗を加えながら筋肉を動かすことで筋力を強化する運動で、代表的なものはスクワットや踵上げです。
膝痛がある方など筋肉に負荷をかけることが難しい場合は水中での歩行も有効です。

[強度]

運動を行う中で「やや楽である、話しながら続けられる」~「ややきつい、話し続けにくい」と感じる程度が良いと言われています。
また、歩数計を装着して、家事などの生活活動と歩行などの運動を合わせて目標歩数を8,000~10,000歩/日に設定するのも有効です。

[頻度]

血糖値の降下作用は運動時だけではなく、およそ24~48時間程度持続すると言われています。
可能であれば週に3日~毎日運動を行うことがすすめられます。
運動を中止すると2~3日で効果が低下してしまうと言われています。

[時間]

一日20~60分を目安とします。

[タイミング]

食事摂取から約60分経過後の、血糖値やインスリン濃度がピークに達した時間帯に運動を行うと食後高血糖の改善が期待されます。
家事などゆっくりした生活活動でも食後に行うことで改善効果があります。

[注意点]
  • インスリン治療中や血糖降下作用のある薬を使用している場合は、空腹時に身体活動を高めると低血糖発作を起こす可能性があるため、空腹時の運動は避けましょう。
  • 運動時の低血糖発作(冷汗、動悸、手指振戦、顔面蒼白、頭痛、眠気、生あくびなど)に備え、ブドウ糖や砂糖を常時携帯しましょう。
  • 糖尿病3大合併症(腎症、網膜症、神経障害)や心血管系疾患、骨関節系疾患といったリスクがある場合は、運動がすすめられない場合があります。その場合は、主治医へ相談してから行うようにしてください。
  • 運動前、運動中の水分補給をこまめに行いましょう。脱水症状では血液が濃縮して固まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞を誘発する可能性があります。

2型糖尿病に対する運動療法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
当院では、糖尿病治療・教育入院をされた方に対し、エルゴメーターでの有酸素運動を中心に運動療法を行っています。
運動療法は継続すればするほど効果が上がります。病気を改善し健やかな毎日を過ごすために運動を日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 
 

2021年5月31日循環器疾患のリハビリって、どんなことをするの?

こんにちは! 心臓リハビリチームです!

循環器疾患(※1)の患者さんのリハビリを担当していると、心臓が弱いのに運動をして大丈夫なの? どんなリハビリをするの?と質問を受けることが多くあります。

骨折をしたので松葉杖の練習をする、脳卒中で手足の麻痺があるから動かすリハビリをするということは想像しやすいと思いますが、心臓リハビリとは具体的に何をするのでしょうか。今回は心臓リハビリの中でも特に、運動療法の意味と効果についてご紹介させて頂ければと思います。

※1 当院では心筋梗塞や狭心症、心不全、弁膜症、大動脈解離、下肢閉塞動脈硬化症などの治療のために、循環器内科・心臓血管外科で入院中の患者さんのリハビリを行っています。

心臓が弱いのに運動をしても良いの?

自己判断で運動や重労働をすることは危険です。しかし、逆に安静にしすぎるのも良くありません。
医療従事者がいる環境で、血圧や心電図を確認しながら適切な強度の運動をすれば、危険な心臓発作や状態悪化が生じるリスクを減らせます。また、退院後もご自身で運動を継続できるようにご自分にあった運動の負荷量を知ることも大切です。

心臓リハビリは研究されてきた歴史があります

1930年代 心筋梗塞発症後、2ヵ月間はベッド上安静が基本、運動は禁忌
1960年代~1970年代 長期臥床による弊害を確認、発症早期から離床、適度な運動が推奨された
1980年代~1990年代 運動療法に加え患者教育を併用し、長期予後・QOL(※2)が改善
2000年代 運動療法により心不全患者の予後改善効果を証明
つまり、心疾患の患者さんは治療の一環として運動をした方が良い経過が得られるという事が分かってきました。

※2 QOL(Quality of Life):人生の質、生活の質

心臓のリハビリとは?

心臓リハビリ=運動、ではありません。
心臓リハビリには、運動療法に加え、食事療法+服薬指導+禁煙指導+患者教育+復職指導+心理相談等が含まれます。病気の再発や再入院を防ぐことを目指して行う包括的なプログラムです。
そのため、理学療法士だけでなく、医師や看護師・栄養士・薬剤師・医療ソーシャルワーカーなど他の職種と情報を共有し、治療と療養サポートを行っています。

運動をするとこんなにいいことがあります

身体機能面では、持久力(運動耐容能の改善)、狭心症症状・心不全症状の軽減
心理的側面では、不安・抑うつ・QOLの改善
予後の面では、心血管死亡・総死亡率の低下、心事故(再入院・再血行再建)の抑制
が挙げられます。

当院での進め方

循環器疾患でご入院された全ての方が対象で、症状が落ち着き、主治医指示のもと早期からリハビリ介入しています。手術後の方も、手術翌日から早期離床や廃用症候群(※3)予防の目的でリハビリを実施しています。手術後は、点滴やドレーンといわれる管類がたくさんついていますが、安全に離床できるよう支援しています。
予定手術の方であれば手術前から開始し、手術前の身体機能を評価したり、手術後のリハビリの流れを説明したりしています。

※3 廃用症候群:長期間の臥床・安静を継続したことで、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす状態のこと。

≪手術直後のリハビリ≫


写真左:寝ている姿勢で手や足を動かします。右:立ち上がり動作の練習や立位練習をします。
痛みや血圧・脈拍・心電図等の変化がないか確認しながら、少しずつ体を動かしていきます。

退院に向けて、レジスタンストレーニングや歩行練習も行っていきます。
レジスタンストレーニング(=筋力トレーニング)や、歩行練習をしている間に血圧や脈拍の他に心電図をモニタリングし、心負荷や不整脈のチェックをしながら運動負荷量を調整しています。

≪レジスタンストレーニングや歩行練習風景≫

当院では退院後もリハビリを継続して行えるように、退院前に運動指導を行ったり、外来リハビリ(※4)も行っています。
医療従事者の指導の下で安全な運動療法・心臓リハビリを続けて頂き、体力の回復、心疾患の再発・再入院の予防ができるよう支援しています。

※4 外来リハビリは当院に入院されていた方を対象としております。また外来リハビリ開始には主治医からの指示が必要ですので、担当の医師や理学療法士へご相談ください。

 
 

2021年4月28日当院での手根管症候群へのハンドセラピィ

みなさん、こんにちは。リハビリテーション室の作業療法チームです。
当院には、手外科センターがあり、様々な手外科疾患の患者さんへ治療を行っています。
私たち作業療法士も手外科専門医と連携し、手外科疾患の患者さんに対するリハビリテーション(ハンドセラピィ)を提供しています。
今回は当院でも症例数が多い手根管症候群について、当院でのハンドセラピィを踏まえてご紹介いたします。

手根管症候群とは

「手根管」というトンネルの中で正中神経が圧迫されて、手のしびれや疼痛、運動障害を生じる病気です。末梢神経障害の中で最も多く、40~60代の女性に多く発生します。ホルモンバランスの崩れ、手の過負荷、骨折、腫瘍、などなど、様々なことが原因となりますが、特に原因なく発症する場合もあります。

症状

親指~中指にかけてしびれが出現します。薬指の半分もしびれます。夜間や明け方にしびれが強かったり、痛みを生じたりすることも特徴的です。症状が進行すると、「母指球筋」という親指の付け根にある筋肉が萎縮して、ボタンをしめたり、小銭をつまんだりするなどの細かい作業が困難になります。


▲正常なOKマーク(写真左)と手根管症候群のOKマーク(写真右)
手根管症候群の方のつまみ動作は、きれいなOKマークにはならず、いびつな形になります。

~ここで簡単にできるテストをご紹介します~

・手の甲と甲を合わせます
・この姿勢で30~60秒キープしてください
・しびれが増悪する場合は手根管症候群の可能性があります

治療 および リハビリテーション

保存療法

手にかかる負荷を減らしたり、薬を内服したり、ブロック注射をしたりします。生活指導も重要です。手や手首を繰り返し曲げ伸ばしするような動作を避けたり、しびれが出現した時は適宜休憩したりするなど、患者さんの生活背景に合わせた指導を行っています。

装具療法も有効です。当院では患者様にあった装具をオーダーメイドで作業療法士が作成しています。症状が軽い場合は、無意識に手首が曲がってしまう可能性のある夜間のみ装着します。日中もしびれなどある場合は可能な限り装着するようにお伝えしています。

手術療法

保存療法をおこなっても症状が改善しない場合や、すでに母指球筋の筋萎縮がある場合は手術療法が選択されます。
手術には大きく分けて、手根管開放術と母指対立再建術があります。

手根管開放術
「屈筋支帯」という、手根管の屋根に相当する組織を切開して、正中神経にかかる圧力を減らしてあげる手術です。皮膚を3~4cm切開する方法と内視鏡を用いる方法とがあります。手術直後から手指をよく動かすようにします。

母指対立再建術
つまみ動作が困難な方に対して、手根管開放術に加えて母指対立再建術を行うことがあります。この手術をおこなった後はギプス固定が必要です。患部が安定しギプス固定が外れたら本格的なリハビリとなります。始めは軽い負荷でつまみ練習を行っていき、状態に合わせて負荷量を調整していきます。順調であれば、術後3ヵ月程で力仕事も許可されます。ここでは、ふたつの「つまみ練習」をご紹介します。

▲スティックを用いて人差し指と親指の指先を意識してつまむ練習

▲粘土に似た素材を使用し強い力でつまむ練習

※リハビリには医師の診察が必要です。

荻窪病院リハビリテーション室が認定ハンドセラピスト養成施設になりました

昨年8月より、当院は日本ハンドセラピィ学会認定の臨床研修施設に認定されました。
認定ハンドセラピストになるためには、学会主催の研修会参加や手外科分野での学会発表、認定施設での一定期間の臨床研修・経験症例数を要し、その上で認定試験に合格する要があります。当院は、手外科センターの専門外来があり、医師からの指示の下、今まで以上に手外科に特化した、より質の高いリハビリテーションを提供できるよう努めて参ります。

 
 

2021年3月25日訪問リハビリテーション室、開設しました

こんにちは。リハビリテーション室です。

当院では2021年1月に 訪問リハビリテーション室を開設いたしました!!

コロナウイルスの影響が長引き、外出自粛などにより“フレイル”(くわしくは過去のブログをご参照ください)に陥っていないでしょうか?

特に介護保険を使用してリハビリやデイケアに通っていらっしゃる方は、
「定期的に通わないと体力が落ちちゃう」
「でも、密になるのが心配」
といったジレンマを抱えている方もいらっしゃると思います。

そこで、ご自宅でリハビリが可能な「訪問リハビリテーション」について、ご紹介させていただきます。

「訪問リハビリテーション」とは、介護保険を使って、ご自宅にセラピストが訪問しリハビリテーションを行うサービスになります。

対象となる方
  • 介護保険加入者(要支援、要介護) または 申請中の方
  • 当院より半径2km圏内(※1)にお住まいの方
主な内容
  • 身体機能(筋力、関節可動域、バランス能力 など)の維持・向上
  • 歩行練習
  • 自宅内の日常生活動作の練習
  • 福祉用具の相談、選定

  などです。

依頼までのながれ

ご興味がある方はまず担当のケアマネジャーにご相談ください(利用者様から直接ご依頼をいただくことはできませんので、ご注意願います)。

フレイル予防に訪問リハビリテーション室をご活用いただければ幸いです。
以上、リハビリテーション室でした。

※1 (訪問範囲に関してはご相談ください)
≪杉並区≫
天沼、井草、今川、上井草、上荻、清水、下井草、松庵、善福寺、西荻北、西荻南、本天沼、南荻窪、桃井
≪練馬区≫
上石神井1.2丁目、上石神井南町、下石神井1.2.4.5丁目、関町南1.2丁目

 

2021年2月22日なんと! これがリハビリに?

こんにちは。リハビリテーション室の助手です。
上の写真を見て、皆さんは何を想像しますか?
実は、これら全てリハビリで使用している道具なんです。
身近にある遊び道具が、運動機能の改善や、脳を活性化することにつながるなんて、ちょっと驚きですよね。

今回は、写真の道具をどんなリハビリに使用しているか、助手の視点から簡単にご紹介します。

キラキラな曲者ビー玉~足指で挟んで足の感覚&筋力向上~

足の筋肉の柔軟性や筋力がないと、バランスを崩しやすくなったり、転びやすくなり、他の関節への負担が増え、足の関節はもちろん他の関節を痛めたり、変形を起こすなど様々な影響を及ぼします。
ビー玉を足の指や腹で挟む動作をすることで、足の筋力や感覚の向上が期待できます。

そんな曲者を使用しているのは、
運動のスペシャリスト! 理学療法士(PT:Physical Therapist)

病気やケガ、障害や加齢による運動能力低下に対してリハビリを行います。
起きる、立つ、歩くなど身体を動かすための基本的な動作の練習や、温熱療法や電気による治療などの物理的手段で運動機能の維持・改善を図るよう指導します。
 

縁日の主役 輪投げ~的を狙って頭と体を活性化しましょう~

座位や立位を保ちながら、前にあるポールに手を伸ばして輪を入れる動作は、遠くへ手を伸ばすリーチ動作、座位や立位バランス、手指の把持機能の改善につながります。
また、高齢の方に子どもの頃にやった遊びをしてもらうことは過去の記憶を呼び起こすことにつながり、脳が活性化して認知症などの予防効果も期待することができます。

そんな主役を支えているのは、
巧緻運動のスペシャリスト! 作業療法士(OT:Occupational Therapist)

日常生活動作能力、応用動作能力、社会的適応能力の回復や改善を目的に、日常生活の作業を通してリハビリを行います。
食事や家事、入浴や着替え等、日常生活においての手指を使った細かな巧緻(こうち)動作がリハビリになるため、病気やケガによる障害や不自由を抱えた人が、その人らしく自立して生活できるように、生活環境を踏まえながら指導していきます。
身体機能だけでなく精神面のケア、脳血管障害の方もサポートする職種です。
 

隠れた実力者 吹き戻し(巻き笛)~ピロピロ吹いて自分の力を伸ばしましょう~

加齢とともに低下する呼吸力、嚥下力。嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎を発症しやすくなり、命の危険を伴います。
吹き戻しを吹くことで、口腔器官の状態を測定できたり、腹式呼吸や口元の筋肉をつける訓練にもなります。高齢の方でも、楽しみながら簡単に行うことができます。

そんな隠れた実力者を自在に操る、
言葉と嚥下のスペシャリスト! 言語聴覚士(ST:Speech Therapist)

生きていくうえで必要不可欠である話すことや聞くこと、食べることに障害のある患者さんの機能の維持・向上を図るためリハビリを行います。
失語症、脳梗塞などでうまく言葉がつかえない方の気持ちを汲み取り、文字や絵を使っての訓練、発声や音読練習を行ったり、食事がうまく取れない方に対し、飲み込み訓練、姿勢・食事形態などの指導をしたりします。

リハビリというと、骨折した人や事故にあった人が、専門的な器械を使って行うものという印象が強いと思いますが、職種によって対象としている患者さんが様々であり、遊びのように思えることも、リハビリの効果が期待できるものがたくさんあります。

道具に限らず、普段何気なくやっていることが、自分自身の身体機能の低下を防ぐことにつながっていることもあります。
リハビリってなんだか敷居が高い、自分とは縁がないものと思っている方に、「リハビリって奥が深い!」「こんな動作がリハビリにつながるんだ!」と、少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。

※リハビリは、医師の指示の下、それぞれの患者さんの疾患、状態に合わせた訓練を行っております。
今回紹介している道具でのリハビリは、あくまでも訓練の1つであり、これが全てではありませんので、ご理解の程お願いします。

 

2021年1月29日嚥下機能の低下が招く誤嚥性肺炎~誤嚥性肺炎を予防しよう~

こんにちは! 言語聴覚士(ST:Speech Therapist)チームです!
当院では摂食嚥下(せっしょくえんげ)リハビリテーションを中心としたリハビリを実施しています。
内容としては、病気や加齢により嚥下機能(食べ物や飲み物を飲み込む機能)が低下している患者さんに対して、再び安全に食事をとれるように食事の形態、姿勢、介助方法などの検討をしています。
今回はSTの関わる疾患で特に多い誤嚥性肺炎の予防についてお話ししたいと思います。

◆誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎とは、細菌が唾液や食べ物などと一緒に気管支や肺に入って発症する肺炎です。通常、唾液や食べ物は口腔から食道を通り胃へ送り込まれます。しかし嚥下機能が低下すると、唾液や食べ物が誤って気管に入ってしまいます。その際に、口腔内の細菌が気管に入り込むことで誤嚥性肺炎を発症します。特に脳梗塞などの脳血管疾患や加齢により嚥下機能が低下した方は、誤嚥性肺炎を引き起こしやすいです。

◆嚥下機能は大丈夫?

それでは、嚥下機能低下の徴候があるかを確認してみましょう。
当院に入院される誤嚥性肺炎の患者さんに、よく見受けられる嚥下機能低下の症状をまとめてみました。
10項目のうち1項目でも当てはまる方は、嚥下機能が低下している可能性があります。

  1. 最近食欲がない、やせてきた
  2. ものが飲みにくいと感じることがある
  3. 食事中にむせることがある
  4. 食事中・食後にのどがゴロゴロすることがある
  5. のどに食べ物が残る感じがする
  6. 食べるのが遅くなった
  7. 口の中に食べ物が残ることがある
  8. 胸に食べ物が残ったり、詰まったりする感じがある
  9. 夜、咳で寝られない、目覚めることがある
  10. 声がかすれてきた

1項目でも当てはまるものはありましたか?
特に赤字の項目に当てはまる方は、嚥下機能の低下から誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
嚥下機能の低下を予防するために、自主的に取り組めるトレーニングをご紹介します(図1)。

図1 食べる前の準備運動


 

頭部から頸部の筋肉の柔軟性、口腔内(頬、口周り、舌)の筋力を維持することが嚥下機能低下予防につながります。

継続する事で嚥下機能の低下を防いでいきましょう。
ぜひお試しください。

◆介護が必要な人の予防策

介護が必要な人には、口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防策として大きな役割を果たしています。
うがいが可能な場合には、洗口液でうがいを行い食前から口腔内の衛生状態をよくしましょう。
できない場合には介護者が定期的に時間を決めて口腔内の汚染がないか確認し、必要であればガーゼ・スポンジブラシ等の口腔ケア用品を用いて汚染を取るなどのケアの方法が効果的です(図2.3)。
また、可能であれば定期的にかかりつけの歯科医へ歯科往診を依頼するのも口腔衛生を保つためには有効です。

図2 口腔ケアで使用する用品
 

 
図3 うがいが困難な場合の口腔ケア方法

口腔内の衛生が保たれることによって虫歯、歯周病、誤嚥性肺炎の予防だけでなく、認知症のリスク低減につながることが最近の研究で言われています。
きれいな口でおいしく食事をすることで誤嚥性肺炎にならない体づくりをしていきましょう。

 

2020年12月25日冬場の運動の注意点~心疾患をお持ちの方へ~

こんにちは。心臓リハビリテーションチームです。
寒い日が増えてきましたね。皆さま、体調を崩さずにお過ごしでしょうか。

心臓病患者さんは、退院後もウォーキング等の適度な運動を継続することで、体力の回復、精神的負担の軽減、心臓病の再発予防につながり、生活の質の改善が期待できるとされています。そのため普段から運動を心がけている方も多いと思いますが、寒い時期に運動する際にはいくつかの注意点があります。

今回は、当院が心臓病患者さんにお伝えしている、これからの寒い時期にも安全に運動を継続していただくためのポイントをご紹介したいと思います。

【冬場の注意点について】
  • 暖かい室内から気温の低い屋外に出る時等、急な気温の変化が血管を収縮させ、血圧を上昇させたり狭心症*1の発作を引き起こす可能性があります。
  • 心不全*2をお持ちの方は、血圧の上昇や、風邪をひいたりすることが症状の増悪につながる事があります。
  • 寒さの厳しい時や天候が不良な時には無理に屋外で運動せずに、屋内でできる運動を取り入れましょう。また、屋外で運動する際には手袋、帽子、マフラー等の防寒着を着用しましょう。

*1 狭心症:心臓を栄養している冠動脈が狭くなり、冠動脈を流れる血流量が減ってしまうことで心臓の筋肉に酸素や栄養が行きわたらなくなり、胸がしめつけられるような苦しさを引き起こします。
*2 心不全:何らかの原因によって心臓のポンプ機能が低下してしまい、全身に血液を十分に送り出せなくなります。そのため、諸臓器に異常が起こり、浮腫み、息切れ、呼吸困難、だるさ、食欲低下等の症状を来してしまう病態です。

【冬に運動を行う時の注意点】
  1. 運動の時間
    血圧には日内変動があり、昼間活動時に上昇し夜間睡眠時に低下します。起床時は自律神経の変化のため血圧が不安定になり、起床とともに血圧が上昇しやすくなります。
    起床後すぐの運動は避け、出勤や散歩までは1時間程度ゆとりをとり行動するとよいでしょう。
    また、屋外で運動する際は、昼間の暖かい時間に行い、寒さの厳しい時間帯は避けるようにしましょう。
  2. 運動の様式
    ウォーキングやスイミング等の有酸素運動は、運動中の血圧変動が少なく、安全で効果的です。逆に重量物を持ち上げたりする力む運動や瞬発的に走る運動は、急な血圧や脈拍の上昇を来しやすく心臓への負担が強いので注意しましょう。
  3. ウォーミングアップ(準備運動)をする
    ウォーミングアップをして徐々に負荷をかけていくことで、血圧や脈拍の変化が緩徐となり、心臓への負担が軽減します。また、体温が上昇することで、筋肉や関節も動かしやすくなります。
  4. 水分補給
    汗をかいたり、脱水になると血液が濃くなり、血栓ができやすくなります(血圧や血流の変動で心筋梗塞、脳梗塞等の脳疾患を引き起こさないようにしましょう)。
    寒い時やたくさん汗をかかない時でも十分な水分補給をするようにしましょう。
  5. 感染対策
    心不全をお持ちの方は風邪等を契機に心不全が悪化することがあります。日頃からマスク・うがい・手洗いなどの感染対策に努めましょう。

これから一層寒くなる時期ですが、体調管理をしながらぜひ運動を継続していきましょう。

心臓病で当院へ入院されていた方へ

当院では、心筋梗塞、心不全、心臓手術等で入院加療をされていた方に外来通院での心臓リハビリテーション(以下心リハ)実施しています。
退院後、どの程度運動すればよいのか、どのように生活したらよいのか不安に感じる方もいると思います。
外来通院での心リハでは運動指導に合わせ、食事・生活のアドバイスも行っております。
リハビリ開始には主治医からの指示が必要ですので、まずは通院時に主治医にご相談ください。

▲ 外来心リハで使用している健康管理手帳

▲ 当院の心リハスペースの様子

以上、「冬場の運動の注意点~心疾患をお持ちの方へ~」でした。
ありがとうございました。
 
 

2020年11月30日外出自粛で陥りやすい?「フレイル」を防ぐ

こんにちは。
今年は新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が長くなっているのではないでしょうか?
感染を避けるために外出自粛は有効な手段ですが、どうしても活動量が減ってしまい、体力や筋力が落ちてしまっている方もいらっしゃると思います。
そこで今回はフレイルについてお話させていただきたいと思います。

フレイルとは英語の “frailty”=“虚弱” を表す言葉から来ています。

その特徴として、次の3つが挙げられます。

①健常と要介護の中間の状態であること
脳梗塞や怪我で急に要介護状態になることもありますが、多くの高齢者は健康な状態から徐々に要介護にいたるとされます。

②可逆的な状態であること
フレイルになっても自分次第で健常な状態に戻ることができるかもしれません。
 

▲フレイルサポーター養成研修テキストより

 
③多面的であること
フレイルは、趣味や外出などの「社会参加」、食や口腔の機能からなる「栄養状態」、筋力や体力などの「運動」と3本の柱から考えることが重要とされています。
 

▲フレイルサポーター養成研修テキストより

 
フレイルを予防するために、社会参加・栄養・運動の面からご自身の生活を見つめてみてはいかがでしょうか。
 
 
まず、社会参加ですが、冒頭でもお話した通り、外出したりお友達とおしゃべりをする機会は減ってしまっていると思います。
フレイルの入り口は“社会とのつながりが失われたとき”とも言われています。
今までと同じ活動ができなくても、時間帯や場所を選んで外出するだけでも社会とのつながりを保つことができます。

▲フレイルサポーター養成研修テキストより

 
どうしても外出が困難な場合は、ご家族やお友達と電話で話すことも有効です。

つぎに栄養ですが、バランスの良い食事をとることはもちろん、噛む、飲み込むといった口の機能を保つことも大切です。
食材や食事の内容だけではなく、口唇や舌、喉の運動も意識していただくと安全に食事を楽しむことができます。

▲フレイルサポーター養成研修テキストより

 
最後に運動ですが、以前にご紹介した運動を参考にしていただけると嬉しいです。

「外出制限の中、ご自宅でできる簡単な運動」をご紹介します!

以上のようなことに気を付けて、自粛が終わったらまた楽しく活動再開できるよう、感染対策の徹底とフレイル予防を両立させましょう。
リハビリテーション室でした。

 
 

2020年10月29日血友病のリハビリテーション

みなさん、こんにちは。
当院ではさまざまな疾患に対するリハビリを実施していますが、今回はその中から血友病のリハビリを紹介していきます。

早速ですが、みなさん“血友病”をご存じですか?
当院の血液凝固科には、全国の血友病患者さん6,517名(2019年5月現在)の10%を超える908名(2020年9月現在)の患者さんが登録されており、血友病診療ブロック拠点病院の一端を担っています。
ちなみに、血友病には“先天性血友病AまたはB”、“後天性血友病”がありますが、今回は先天性血友病についてお話していきます。

“血友病”とは

出血した際に血液を固める因子に異常があるため血が止まりにくい病気で、基本の治療は、血を固める薬(凝固因子製剤)を注射することです(くわしくはコチラ)。
出血は関節内で起こることが多く、その中でも肘関節・膝関節・足関節の出血が多い傾向にあり、血友病患者さんは関節に不安を抱える方も多く(血友病性関節症)、私たちリハビリスタッフも運動や日常生活動作指導の面から診療に参加しています。

“血友病性関節症”

同じ関節で出血を繰り返すと関節が破壊され、痛みが生じたり、関節の動く範囲(関節可動域)が狭くなったり、筋力低下を引き起こすなどして、関節機能に障害が起きた状態を指します。
出血直後は関節を安静に保つのですが、長期間安静にし過ぎることにより関節機能が低下し、悪循環を招きます。適切な時期にリハビリを始めて、関節機能を維持することが大切です(図1)。

図1.血友病性関節症が生じる経緯

 
関節可動域が狭くなると、日常生活にさまざまな支障を来たします。
関節が曲がらないことで困ることにどんなものがあるでしょうか。
いくつか例を挙げてみますので、想像してみてくださいね。

肘関節が曲がらない
→食べ物を口へ運ぶことが難しい、洗顔の時に手が顔に届かない、など。

膝関節が曲がらない
→椅子から立ち上がりにくい、しゃがめない、など。

足関節(足首)が曲がらない
→つま先が手前に曲がらない状態になると・・
立った時にかかとが床につかない、つま先歩きになる、階段を降りる動作が不安定になる、など。

血友病性関節症が進行し、日常生活に大きな支障をきたす場合は手術をするケースもあります。状態によりますが、人工関節置換術や滑膜切除術が主な治療となります。その際は手術翌日からリハビリを行います。

また、手術以外でも主治医が必要と判断した場合、外来でのリハビリを行っています。
リハビリでは、日常生活動作に必要な関節可動域の維持・改善、筋力強化を指導したり、歩き方など動作の指導をしたりして、関節に過度な負担をかけないようサポートしています。日常生活に大きな支障がなければ患者さんの生活の質も維持できるため、患者さん一人ひとりの生活背景などをお聞きして必要な指導を行っています。

ここではリハビリに関する内容のみでしたが、当院では医師、看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士など、多職種で患者さんをサポートしています。

以上、血友病リハビリの紹介でした。

 
 

2020年9月30日腰の手術前後のリハビリテーション

こんにちは。
今回ご紹介する内容は「腰の手術前後のリハビリテーション」についてです。
当院の整形外科では腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、圧迫骨折等の疾患に対して、手術が行われています。
手術の翌日より体調に応じてリハビリを行い、身体機能の回復を図りながら自宅退院、社会復帰、趣味活動への参加を支援しています。
そこで今回は、当院で行っている腰の術前術後のリハビリの中から、ストレッチや筋力強化、姿勢チェック、動作の改善など、みなさんがご自宅でできるものをご紹介いたします。

以下に注意して、①~⑤までの項目を実際にやってみましょう!

  • 急な痛み・しびれ・違和感が出た際は直ちに運動を中止し、安静にしましょう。
  • 無理な運動は症状の増悪を招く可能性があるため、注意しましょう!
①姿勢チェック

座った姿勢・立った姿勢で背筋が真っすぐか確認します。この時に姿勢が前後左右に歪んでいる場合は関節や筋肉に負担をかける可能性があります。
鏡等を使用して全身の姿勢を観察してみましょう。

  • 前面
    ・両肩の高さはそろってますか?
    ・脊柱(背骨)は左右に傾いてませんか?

  • 側面
    ・頭部の位置は前後に傾いていませんか?
    ・脊柱(背骨)が前後に傾いてませんか? 悪い例:猫背・反り腰

②ストレッチング

股関節周囲の柔軟性改善は腰にかかる負担を軽減させます。
反動をつけずに背筋を真っすぐに保ち、息を吐きながらやってみましょう。

☆殿部(お尻)

  1. 座った姿勢で脚を組みます
  2. 背筋を伸ばしたまま、カラダを前傾します。
  3. 反動つけずに息を吐きながら行います。
  4. 伸びているところで20~30秒キープ×4セット。

☆大腿後面(ももの裏)

  1. 座った姿勢で片脚を前方へ伸ばします。
  2. 手で軽く押しながらカラダを前傾します。
  3. 反動つけずに息を吐きながら行います。
  4. 伸びているところで20~30秒キープ×4セット。

☆大腿前面(ももの前)

  1. 立った姿勢で脚を前後へ開きます。
  2. 背筋を伸ばして前脚に体重をかけていきます。
  3. 後ろ脚のもも前側が伸びている事を確認します。
  4. 伸びているところで20~30秒キープ×4セット。

③筋力強化

体幹・下肢の筋力強化でカラダを安定させます。この時も背筋を真っ直ぐに保ち、ゆっくり運動をしていきましょう!

☆ドローイン(腹筋の運動)

  1. 仰向けになり、両ヒザを立てます。
  2. 鼻から息を大きく吸い、口から息を吐きます。
  3. ゆっくりと長く吐くようにしましょう。
  4. 息を吐きながら下腹部又はヘソを引っ込めるようにします。
  5. 1.~4.を10回~20回×3セット繰り返します。

☆スクワット(もも・お尻の運動)

  1. 椅子の前に脚を肩幅開いて立ちます。
  2. 背筋を伸ばしてゆっくり腰かけるように屈みます。
  3. お尻をつけたら1.の姿勢に戻り、運動を繰り返します。
  4. ゆっくり10回~20回×3セット繰り返します。

☆もも上げ(ももの運動)

  1. 椅子に浅く座り、壁に両手をつきます。
  2. 1.の状態をキープし、左右のもも上げをします。
  3. ゆっくり左右10回~20回×3セット実施します。

④バランス訓練

バランス能力の強化で腰にかかる負担を軽減させます。また、転倒予防にも繋がります。
どこでもできますが、転倒には注意して実施しましょう!

☆片脚立位(片脚立ち)

  1. 立った姿勢で片脚立ちをします。
  2. バランスが悪ければ手すり等を使用してもOK。
  3. 左右10秒~20秒キープ×3セット実施します。
    ※左右の腰の高さ、上半身が傾かないように注意しましょう。

☆タンデム立位

  1. 脚を前後に開いて立ちます。
  2. バランスが悪ければ手すり等を使用してもOK。
  3. 左右入れ替えて10秒~20秒キープ×3セット実施します。

⑤動作チェック

動きの癖を今一度確認しましょう。腰を捻ったり、過剰に曲げたり、反ったりしないようしましょう。
ポイントとなるのは背筋が真っすぐに保つこと!

☆起き上がり動作

☆立ち上がり動作

☆しゃがみこみ動作

最後に

今回は「腰の手術前後のリハビリテーション」についてご紹介いたしました。
症状や経過は人それぞれ異なります。無理のない範囲で意識しつつ、リハビリを継続していきましょう。
以上、リハビリテーション室でした。
 
 

2020年8月18日「肺炎」のリハビリで気をつけていること

こんにちは! 内科・外科チームです!

今回は私達が対象としている様々な疾患の中から、『肺炎』で入院した方のリハビリについてご紹介します。

『肺炎』とは、肺の炎症性疾患の総称であり、主に細菌やウイルスなどが気道を介して肺に感染することで発症します。その結果、発熱したり、咳や痰が出たり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ます。

入院中のリハビリでは、医師が『離床』しても良いと判断した場合、ベッドで安静にするのではなく、血圧や自覚症状を確認しながら身体を起こして生活できるよう評価や指導を行います。『離床』とはベッドから離れることであり、座ったり歩いたりすることは、退院に向けたリハビリの一環としてとても大切なことです。

「ベッドがそこにあるからついつい寝てしまう」といった声が入院患者さんからしばしば聞かれますが、実は寝ているその姿勢には呼吸に悪い影響を与える可能性があるのです。

ヒトは寝ていると腹部の臓器が横隔膜を圧迫し、肺が拡がりにくくなります。また、ずっと寝た状態で身体を動かさないと、痰を排出できず気管支が閉塞することで『無気肺』が生じやすくなります。
※無気肺…何らかの原因によって肺の一部もしくは全体に空気が入っていない状態であり呼吸困難感などが生じます。腫瘍などによって気道が塞がれて生じる事が多いですが、それ以外でも生じます。

  • ●寝ていると・・・
  • ●起きていると・・・

※画像はイメージです

無気肺を生じると、肺胞は不衛生な状態となり細菌が増殖しやすくなります。その結果、肺炎の治りが悪くなるのです。

座位や立位になり『離床』することで、腹部臓器が重力によって下がり、横隔膜は圧迫から開放されます。その結果、胸郭が拡がりやすくなり換気量が増え、また痰も排出しやすくなります。

また『離床』は、筋力低下の予防や、起立性低血圧などの循環動態の改善、環境の変化で起きやすい『せん妄』を予防するというメリットもあります。
せん妄・・・病気や入院による環境や生活リズムの変化などで頭が混乱した状態。時間や場所がわからない、攻撃的な言動や独り言を話す、注意力や思考力が低下する、などさまざまな症状があります。うつ病や認知症と間違われることもあります。入院時のリハビリテーションには筋力維持だけでなく、規則正しい生活リズムを保つ効果があります。

このようなメリットを患者さんにお伝えしながら、入院中になるべく筋力低下を予防し、呼吸状態の悪化がないよう評価、指導していくことが私達リハビリスタッフの役目の一つです!
 
 

2020年7月15日完全オーダーメイド! スプリント療法

こんにちは! 作業療法士(OT)チームです!

今回は、私達OTが専門的に行っているスプリント療法についてご紹介したいと思います。
スプリントとは簡単に説明すると、患部を固定するための“装具”のことです。
荻窪病院は手外科センターが有名で、都内でも屈指の症例数・手術件数を誇っています。
そんな手のケガや病気を持った患者さん一人ひとりに対して、私達はオーダーメイドでスプリントを作成しています。
そこで普段私達が作成しているスプリントをいくつかご紹介したいと思います。

☆コックアップスプリント☆(手関節固定装具)


このスプリントは手の骨折や手根管症候群(手の神経の圧迫)など、手関節をしっかりと固定する必要がある患者さんに作成します。

☆サムスパイカスプリント☆(短対立装具)


このスプリントは母指CM関節症(親指の付け根の変形性関節症)や母指MP関節靭帯損傷など、母指をしっかりと固定する必要がある患者さんに作成します。

☆スタックスプリント☆(DIP関節伸展位固定装具)


このスプリントは突き指などで発症する末節骨骨折(指先の骨折)や腱損傷に対して使用する装具です。
他の装具と比べて約8週間24時間固定が必要となることが多く、精密な作成と入念な指導が不可欠となります。

☆作成風景☆


完全オーダーメイドです♪ 患者さんの手に沿う素材を使用しているため、ピッタリのものができます。
 
スプリントが出来上がったら、患者さんに装着方法や生活上の細かな注意について説明することも大事な仕事です。また患者さんには定期的に来院して頂き、装具の修正や掃除なども行います。

手のケガや病気は、患者様の普段の生活に直接支障をきたします。そんな方々の力に少しでもなりたいと私たちOTは考えております!
より性能・見た目の良いスプリント作成のために、日々努力を積み重ねております。
(※装具作成には医師の診察・リハビリ処方が必要となります。あらかじめご注意ください)。

以上、リハビリテーション室でした。
 
 

2020年6月25日心臓リハビリテーションのご紹介

こんにちは! 心臓リハビリチームです!
今回は心臓リハビリテーションについてご紹介させて頂きます。

当院の心臓リハビリチームは、心筋梗塞や狭心症、心不全、弁膜症、大動脈解離、下肢閉塞動脈硬化症など循環器内科・心臓血管外科にご入院中の患者さんのリハビリを行っています。
投薬治療中やカテーテル治療後、手術後もリハビリをしています。
リハビリする場所は、集中治療室(ICU)や一般病棟、リハビリ室にて実施しています。

速やかで安全な社会復帰と再発防止を目的に行う心臓リハビリテーションは、患者さんの状態の把握がとても大切で、医師や看護師だけでなく他の職種とも連携し、情報共有しながらプログラムを検討しています。
どのくらい動いてよいのか、退院後の生活や運動はどうしたらよいのか、などの質問にリハビリを通してお答えしています。

ここで、実際にどんな物品を使ってリハビリしているのか、一部ご紹介させて頂きます。

まずは持ち運べる心電図モニター!

こちらの小さいモニターは、歩きながらでも心電図の情報が見られるようになっています。
運動中に不整脈がないか、心拍数の速さはどうか等の確認ができるので、リスク管理に必須アイテムです。

そしてエルゴメータ。

このエルゴメータ血圧や心拍を見ながら有酸素運動をしたり、運動負荷を決めたりしています。
当院では2019年9月より心臓リハビリテーション外来を始めており、退院した後もこのエルゴメータを使用して、定期的に有酸素運動を実施しながら日常生活のアドバイスをしております。

以上、簡単ですがご紹介とさせて頂きました。
次回は作業療法士による「スプリント療法」についてご紹介します!
 

2020年5月28日カラダを動かしましょう!【ヒットトレーニング編】

こんにちは。
今月も引き続き、運動不足解消のため自宅でもできるトレーニングを紹介します。
今回、ご紹介するトレーニングは「ヒットトレーニング」です。

「ヒットトレーニング(HIIT)」はHigh Intensity Interval Trainingの略で、有酸素性能力と無酸素性能力の両方へ最大負荷をかけ、短時間で行うトレーニング。
日頃運動されている方、アスリートの方にオススメなトレーニングになります。

トレーニング効果
  • 運動不足の解消
  • 基礎代謝の向上
  • 全身持久力の向上
トレーニング前の注意点
  • トレーニング前は準備体操、トレーニング後はストレッチ等を念入りに実施してください。
  • こまめな水分補給を行ってください。
  • カラダのコンディションが良くないときは実施しないでください。
  • 循環器、呼吸器、整形外科的に不安のある方は実施しないでください。
方法
  • ①下記のトレーニング種目から好きな種目を 3つ 選んでください。
  • ②《選択した3つの運動をそれぞれ 20秒間運動 → 10秒間休憩 = 1セット 》× 2周 実施します。
  • ③どの種目も 全力 で行うことがポイントです。

トレーニング種目

1.ジャンプランジ

  1. 姿勢を正し、両足を前後に開き、両ヒザを曲げます。
  2. 後ろのヒザを床の方向へ下げます。
  3. 下げた姿勢から素早く真上へ高くジャンプします。
  4. 空中で足の位置を前後入れ替えます。
  5. 足を前後に入れ替えた姿勢で着地します。
  6. 以上の動作を繰り返します。

2.バービージャンプ

  1. しゃがんだ姿勢になり、両手を床につけます。
  2. 足を後ろへ伸ばし腕立て伏せの姿勢となります。
  3. 1の姿勢へ戻ります。
  4. 真上へ高くジャンプします。
  5. 1~4の動作を繰り返します。

3.スクワットジャンプ

  1. 姿勢を正し、足幅は肩幅程度に開いて立ちます。
  2. しゃがみこみ、両手を床につけます。(つま先と膝が同じ方向を向くようにしましょう。)
  3. 真上へ高くジャンプします。
  4. 2~3を繰り返します。

4.縄跳び

  1. 両足飛びで出来る限り早く飛びます。

5.シッティングスクワット

  1. 椅子を準備します
  2. 姿勢を正し、足幅は肩幅程度に開いて、椅子の前に立ちます。
  3. イスに座るようにしゃがみます。(つま先と膝が同じ方向を向くようにしましょう。)
  4. 2~3を繰り返します。

6.マウンテン・クライマー

  1. 腕立て伏せの姿勢になります。
  2. 1の姿勢をキープしながら両足の足踏みをできる限り早く行います。
最後に

今回は運動強度の高いトレーニングをご紹介いたしました。
紹介したトレーニング以外にも多くの方法がありますので、自分のできるトレーニング種目を選択してください。
ちなみに、トレーニング後は栄養補給と睡眠をしっかり取りましょう。

以上、リハビリテーション室でした。
 

2020年4月30日リハビリテーション室ブログ、開始しました。
第1回目は「外出制限の中、ご自宅でできる簡単な運動」をご紹介します!

みなさんこんにちは。
リハビリテーション室です。
この度、私達が取り組んでいる事や疾病に関する事、最新の医学的情報などを発信していけたらと思い、ブログを開設いたしました。


▲昨年夏に移転し開放感のあるリハビリテーション室

 
昨今の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を受け、様々な活動が自粛を余儀なくされ、不安な日々を過ごされている方が多いのではないでしょうか。
こんな時だからこそ、私達リハビリテーション室では専門職としてできることを発信していけたらと思っています。

現在、リハビリテーション室では感染予防対策として、皆様に入室時の体温測定と手指消毒をお願いしております。治療台、器具などは使用ごとに消毒を行っております。皆様に安心して、気持ちよくリハビリテーション室をご利用頂けるように気をつけてまいります。
 

▲スタッフももちろんマスク着用、手指消毒の上、患者さんと接しています
 
 
また、外出自粛が続き、身体を動かす機会が減って気持ちもふさぎ込みがちかと思います。
そこで今回は、心と体のリフレッシュになるような、ご自宅でできる簡単な運動をご紹介したいと思います。
院内感染予防のため、スタッフもマスクをして撮影しております。ご了承くださいませ。

運動を行う際は以下の4点に注意してください。

  1. ご自分の体調に合わせて、できるものを選んでください。
  2. 1回に行う目標回数を記載してありますが、状態に応じて増減してください。
  3. 痛みが出る場合は中止してください。
  4. バランスを崩して転ばないよう、必要に応じて椅子などにつかまってください。
では、実際にやってみましょう!

1.つま先上げの運動

方法
椅子に浅めに腰かけて足を少し前に出した姿勢でスタートです。
かかとを床に着けたまま、左右同時につま先を上げ下げします。
すねに力が入っていることを意識してください。
回数:1回につき10~20回程度

 
 

2.かかと上げの運動

方法
椅子に浅めに腰かけて、つま先を床に着けたままかかとを上げ下げします。
左右同時にかかとをしっかり持ち上げましょう。
ふくらはぎに力が入ります。
回数:1回につき10~20回程度
*立ってできる方は、椅子の背につかまりながらかかと上げをしてみましょう。

 
 

3.ひざを伸ばす運動

方法
椅子に深く腰かけて、足を浮かせながらひざを伸ばします。
ひざをしっかり伸ばした後、ゆっくり元に戻します。
ももが椅子から持ち上がらないこと、勢いをつけないことを意識して、左右別々に行いましょう。
ももの前の筋肉を使います。
回数:1回につき10~20回程度

 
 

4.椅子からの立ち上がり

【両足バージョン】
方法
椅子に座り、両手を胸の前で交差させます。
手の力を使わずに立ってみましょう。
回数:1回につき10回程度

 
 
【片足バージョン】
方法
椅子に座り両手を胸の前で交差させ、片足を浮かせます。
片足を浮かせたまま立ち上がってみましょう。
回数:1回につき5~10回程度

 
 
*両足/片足バージョンともに椅子の高さが高いほど立ち上がりやすく、低いほど立ち上がりが難しくなります。
手を使わずに立ち上がることが難しい場合は、椅子の縁に手をついて立ってみましょう。
片足バージョンはバランスを崩しやすく、転倒のリスクが高くなりますので要注意です!
<ワンポイント>
椅子に浅く腰かけて、支えとなる足を少し後ろへ引くと立ち上がりやすくなります。
日々の立ち上がり動作にも応用できますので、ぜひやってみてくださいね。
 
 

5.片足立ち

方法:椅子の背につかまって片足で立ちます。
グラグラしないようにおなかやおしりにも力を入れましょう。
足の裏全体で体を支えましょう。
足の指が浮いたり、小指側ばかりに体重がかかったりしないように意識してみてください。
回数:10~30秒保持を左右各3~5回程度

*可能な方は椅子につかまらずにやってみましょう。転倒には注意してくださいね。
 
 
5つの運動すべてを一度に続けて行う必要はありません。
その時々で無理なくできる運動を選んで行ってみてください。
つま先上げやかかと上げの運動はテレビを観ながらでもできますよ。

また、東京都理学療法士協会のホームページにも「自宅でできるリハビリ」が掲載されております。
よろしければご覧ください。
 
公益社団法人 東京都理学療法士協会
URL:http://www.pttokyo.net/info/jitaku

力をつけるためには、運動だけでなくバランスの良い食生活を送ることやしっかり睡眠をとることも大切です。
ストレスのかかる日々ですが、みなさんの生活に運動を取り入れて少しでも気分転換につながれば幸いです。
リハビリテーション室でした。
 

▲天気の良い日はスカイツリーが望めます

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