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疾患解説:人工膝関節置換術について

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人工膝関節置換術について

膝の老化といわれる変形性膝関節症や関節リウマチによる膝関節炎の方に、人工の膝関節置換術を行っています。立ち上がりの際の痛み、階段の昇降時の痛み、動かし始めの痛み、関節の腫れなどは、関節の老化現象である変形性関節症が考えられます。

■手術適用になるケース
鎮痛剤の湿布やリハビリテーション、ヒアルロン酸などの注射で効果がなければ、人工膝関節や骨切り術などの手術が必要となります。
膝の老化に対する痛みを最も軽減する可能性が高い手術が、痛んでしまった関節を金属でできた人工関節に置き換える人工膝関節置換術です。
膝関節の変形や痛みや腫れ、またそれに伴い起こる歩行困難などを解消する効果が期待されます。

当院の人工膝関節置換術の特徴

当院では以下の3点に重点を置き、患者さんに術後一日でも早く快適な日常生活が送れる工夫を取り入れています。

  1. 自己血貯血や、ガイドラインに沿った感染症、静脈血栓塞栓症の予防による術後合併症の軽減
  2. 麻酔薬や鎮痛座の併用により術後の痛みを軽減
  3. スムーズなリハビリテーション

さらに、日々進歩を遂げている人工関節(耐久年数も20~30年以上と長くなっています)に対して、当院では、常に最新の技術を取り入れて、患者さんにより長く快適に使って頂けるように正確に手術が行える下記の技術を取り入れております

1)3D術前計画オーダーメイド手術ガイド作成システム

人工膝関節の不正確な設置は、耐久性の低下や不具合の原因になります。これを改善するために、より正確に人工膝関節を設置するために、患者さん個人個人によって違う 関節の形・骨の形を術前にCTやMRIで確認し、患者さんの骨に合った専用の器械を作るシステムを導入しています。

2)三次元術前計画ソフト(Athena)

患者さん個人個人にあった正確な人工関節のサイズと骨を切る量を手術前にあらかじめ決定できるコンピューターソフトです。これに合わせて手術を行うことでより良好な手術結果を得ることができます。

痛みのない人工関節置換手術を目指して

当センターでは術後の痛みをできるだけ軽減するための取り組みを行っています。痛みが少ないことでリハビリが進み、患者さんの満足度の向上につながります。
当院では2016年頃より術中・術後に

  1. 長時間持続する局所麻酔(多剤カクテル注射)
  2. 各種神経ブロック(硬膜外ブロック、坐骨神経・大腿神経ブロックなど)
  3. 数種類の鎮痛剤の内服(3週間)
  4. 手術直後から機械による冷却(術後2日間)

などを組み合わせて施行しています。これにより術後の痛みが軽減し、手術翌日から歩行訓練が開始できる方が多く、早期退院にもつながっております。

●手術までの流れ
膝関節の痛みに対し、投薬・注射やリハビリ・減量・筋力強化などの保存療法を行っても膝の痛みが治らない場合や、日常生活に支障を来たしている場合、人工関節の適応がある可能性があります。
近隣の整形外科開業医の先生との連携のもとに、手術が必要なタイミングでご紹介いただいています。年々O脚が進行してきたり、ヒアルロン酸の関節内注射を1年以上続けても痛みが取れないときなどはご相談ください。
手術が決まった方には手術前の検査や自己血貯血などを行い、手術の準備をいたします。
 
●入院やリハビリ、合併症について
入院期間は約3週間です。手術翌日から立位・歩行訓練を開始します。リハビリは退院後も通院で行います。
手術前後に起こりうる代表的な合併症としては術後感染(約1%)、深部静脈血栓症による肺血栓塞栓症(約0.1-0.5%)があり、ガイドラインに基づいて予防策を講じています。
 
●手術後の生活
歩行時や階段昇降時の痛みが改善され、生活の質が上がります。O脚も矯正され、歩行が安定します。ダンスやゴルフなどのスポーツも可能です。
デメリットとしては、正座は困難です。また耐久性の問題があり、一生もつとは限りません。
 

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