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人工膝関節置換術について
膝の老化といわれる変形性膝関節症や関節リウマチによる膝関節炎の方に、人工の膝関節置換術を行っています。立ち上がりの際の痛み、階段の昇降時の痛み、動かし始めの痛み、関節の腫れなどは、関節の老化現象である変形性関節症が考えられます。
■手術適用になるケース
鎮痛剤の湿布やリハビリテーション、ヒアルロン酸、APS療法などの注射で効果がなければ、人工膝関節や骨切り術などの手術が必要となります。
膝の老化に対する痛みを最も軽減する可能性が高い手術が、痛んでしまった関節を金属でできた人工関節に置き換える人工膝関節置換術です。
膝関節の変形や痛みや腫れ、またそれに伴い起こる歩行困難などを解消する効果が期待されます。
当院の人工膝関節置換術の特徴
約3000件の人工膝関節置換術の経験をもつ膝関節センター長の森山医師は、片膝1時間前後の早くて正確な手術を可能としています。
- 両膝に手術適応がある方は、同日に両膝の手術が可能です。入院が1回ですむので喜ばれています。
両方を同時に手術すると術後のリハビリなどが困らないかと心配になりますが、片側の手術と比べ、入院期間もほぼ同じです。手術は2時間程度ですみます。 - 80歳を超えられた高齢の方でも全身症状がよければ、手術を行っています。中には90歳代で手術を受けられる方もいます。また、合併症(心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など)のある方も、他科と連携して治療を行っていますので一度ご相談ください。
手術の方法
TKA(人工膝関節全置換術)
膝関節のすべてを、人工膝関節に置き換えます。主に65歳以降の患者さんで、激しい運動や労働をされない方に行っています。
UKA(人工膝関節単顆置換術)
内側または外側のみに変形性変化がみられる場合は、膝関節の一部を人工関節に置き換えれるUKAを行っています。
TKAの術後出血量がおおよそ300ccとするとUKAは50ccと、侵襲性が低い手術です。
入院期間も、早い方ですと10日から2週間ですみます。
三次元術前計画ソフト(Athena)を使用しています
患者さん個人個人にあった正確な人工関節のサイズと骨を切る量を手術前にあらかじめ決定できるコンピューターソフトです。これに合わせて手術を行うことでより良好な手術結果を得ることができます。
入院期間とリハビリテーションについて
入院期間は、約3週間です。UKAの方はそれよりも早く退院できることがあります。手術翌日から立位・歩行訓練を開始します。
リハビリは退院後も通院で、数ヵ月行います。
手術後は、歩行時や階段昇降時の痛みが改善され、生活の質が上がります。
O脚も矯正され、歩行が安定します。ダンスやゴルフなどのスポーツも可能です。