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心筋アブレーション法「パルスフィールドアブレーション」

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最新の心筋アブレーション法「パルスフィールドアブレーション」を開始しました

主に心房細動(AF:Atrial Fibrillation)の治療に用いられる最新の心筋アブレーション法であるパルスフィールドアブレーション(PFA:Pulse Field Ablation)を2025年4月より開始しました。

パルスフィールドアブレーションとは?

PFAは、高電圧の短いパルス電流(電場)を用いて、心筋細胞に不可逆的な電気穿孔を起こす(多数の孔をあける)ことで、狙った心筋組織を選択的に壊死させる治療法です。
従来の熱エネルギー、冷却エネルギーと比較して、心筋に対する高い組織選択性が得られるため、心筋周囲の組織(食道や横隔神経)への障害が回避できることが特徴です。

  • ラジオ波焼灼療法
    (従来の熱エネルギー)

  • クライオバルーンアブレーション
    (従来の冷却エネルギー)

  • パルスフィールドアブレーション

JACC VOL. 74, NO. 3, 2019 JULY 23, 2019: 315–26 より作図

当院で使用しているカテーテル


▲写真左:PulseSelect™ PFA Loopカテーテル(Medtronic) 写真右:VARIPULSE®カテーテル(Johnson&Johnson)

パルスフィールドアブレーションの特徴と利点

  • 選択的な電気穿孔
    心筋細胞にのみダメージを与え、周囲の重要な組織(食道・神経・肺静脈など)への損傷が最小限。
  • 高速なアブレーション時間
    1秒以下で焼灼が完了する場合もあり、手技時間の短縮が可能。
  • 痛みが少ない
    従来のラジオ波(RF)や冷凍アブレーションと比べ、痛みや不快感が少ないとされる。
  • 合併症リスクの低減
    食道損傷や肺静脈狭窄の合併症は0%、その他横隔神経麻痺などの合併症が起きにくい。

主な適応

心房細動(AF)
特に発作性心房細動の肺静脈隔離(PVI)において有効。その他の部位への治療適応は安全性が保証されていません。

パルスフィールドアブレーションを受けるには
パルスフィールドアブレーションは、循環器内科で実施しています。不整脈でお困りの方は、地域のかかりつけ医に相談の上、循環器内科外来をご受診ください。
また、不整脈の患者さんを診ていただいている近隣医療機関の先生方におかれましても、どうぞお気軽にご相談ください。

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