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心臓血管外科

心臓血管外科からのお知らせ

2018年09月28日 第31回 荻窪循環器カンファレンスを11月12日(月)に行いました NEW

2018年06月29日 第30回 荻窪循環器カンファレンスを7月31日(火)に行いました

診療体制

心臓血管センタ一の外科部門として循環器内科と協同しながら診療を行います。循環器内科で検査を受けて手術が決まった方はお待たせせず速やかに手術を実施し早期退院、社会復帰していただくよう努めます。他の医療機関で検査を受けて当院を紹介された方も同様です。緊急手術要請も可能な限りすべてお受けしています。
なお当院は、東京都急性大動脈スーパーネットワークの緊急大動脈重点病院です。

【対応している緊急手術】急性大動脈解離(Satanford A型)、胸部・腹部大動脈瘤破裂、急性冠動脈破裂、内科的治療が無効の急性弁膜症、急性末梢動脈閉塞

  • ご予約
    8:30~18:30※土曜は12:00まで

    地域連携室 直通番号

    03-3399-0257

  • 緊急受診
    心臓血管センター医師が対応いたします

    病院代表

    03-3399-1101

医師紹介

<医師をクリックすると詳しい内容をご覧になれます>

  • 澤 重治

    Sawa Shigeharu

    心臓血管外科部長
    心臓血管センター長

    主な専門成人心臓外科・弁膜症外科・冠動脈外科

    医師紹介

    心臓血管外科

    心臓血管外科部長
    心臓血管センター長

    澤 重治

    Sawa Shigeharu

    入職
    2008年
    主な専門分野
    成人心臓外科・弁膜症外科・冠動脈外科
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 慶應義塾大学心臓血管外科非常勤講師
    • 日本外科学会外科専門医・指導医
    • 日本胸部外科学会専門医・指導医
    • 心臓血管外科専門医
    経歴History
    1983年 金沢大学医学部 卒業
    1987年 金沢大学医学部附属病院第一外科
    1990年 富山赤十字病院心臓血管呼吸器外科
    1993年 横浜栄共済病院胸部心臓血管外科

    インタビューInterview

    心臓血管外科センター開設の経緯を教えていただけますか。

    平成20年の4月に、それまで循環器科すらなかった病院に、心臓の内科、外科を合わせた治療の一大センターを造ろうと、そのセンターを成長発展させて地域のみならず、東京都内、全国に名の知られたセンターにしたいというみんなの夢を担って2008年に心臓血管センターを立ち上げる事になりました。 全くゼロからの土台造りからのスタートでした。心臓外科にずっと携わってきましたが、何もない所から心臓のセンターを造る、立ち上げるというのは実は夢だったんです。
    (心臓血管センターのご紹介はコチラ

    当時の荻窪病院を取り巻く状況はどのようなものでしたか。

    昔は心臓が悪いと言われたら荻窪を飛ばして新宿方面行ったりするのが当たり前でした。それを何とか覆したいと考えました。地元の方が、杉並区内できちんと心臓の治療が受けられるように、それがこの地域の常識になるように頑張らなければいけないなと思って今までやってきました。

    地域に定着してきたかなという手応えはいつ頃からありましたか。

    3年経ってからくらいでしょうか。3年経つまでは、何があっても驚かないぞという覚悟でやってきました。4年目に入ると、症例数も手術成績もある程度安定してきましたし、それと並行するように、内科のカテーテルなどの治療成績も安定してきました。

    それでは心臓血管外科について詳しくお聞かせいただけますか。

    まずは循環器内科で詳しい検査をします。手術が必要な時に、心臓血管外科に改めて紹介されます。心臓血管外科では、お子さん以外の成人の方の心臓血管外科の手術を行っています。心臓血管外科の3本柱というのは、1つは弁膜症、2つ目は狭心症心筋梗塞、3つ目が大動脈疾患で、あとは末梢動脈などの疾患になります。この3本柱をどれだけ治療するかというのが我々の仕事のメインです。

    特徴として挙げられている自己心膜を用いた大動脈弁形成術について教えていただけますか。

    これは、自己心膜という自分の組織を使い、自分の体の組織だけで弁膜症を治すという治療です。人工弁は使いません。人工弁を使わない1番のメリットは人工物との強い反応を抑える薬が必要ないという事です。 体は人工物を排除しようとしますから、その排除の反応を抑える為にとても強い薬が必要なんです。特に年配の方はそういった薬で副作用が出やすいですし、若い女性はそういう強い薬を飲んでいると妊娠、出産出来ない訳ですから、僕は、この治療法は副作用が全くない画期的な治療だと思っています。

    他の手術と較べて負担や手術時間は変わりあるのでしょうか。

    人工弁で治す手術に比べると技術的に難しいので若干長いですが、プラス1時間位ですから人工弁が3時間少しだとしたら4時間くらいで終わります。ですから、手術が長引く事による患者さんの負担はそれほど増えないと思いますし、何よりも術後のメリットが人工弁に比べると素晴らしいです。回復も早いです。60歳前後の方だと術後1週間過ぎたら退院できるかなというぐらいの感じです。80歳の方でも2週間ほどで退院されます。

    その後の通院などはどのような感じでしょうか。

    基本的にこの治療法では、薬をもらう必要がないので、ある程度時期が過ぎれば定期的な通院はしなくても大丈夫です。年に1回、心エコーの検査などで来ていただく程度です。 そういう点でも、人工弁とは全く違います。

    日々どのようなことに注意しながら診療されているのでしょうか。

    私達の仕事は手術ですので、完璧な手術を目指しています。 プロフェッショナルな仕事として、術後何か処置をしなくても、自然に患者さんが元気になって退院していくという手術が1番良い手術だと、それを常に意識しています。もちろんそれが短期間で済めば1番良いので、常に手術のクオリティをより良くしようという向上心を持ってやっています。 手術以外の臨床に関しては、手術を受けて頂く患者さんの信頼を勝ち取るのがまず1番大事だと考えています。この先生に命を預けようと思って頂くわけですから、信頼して頂けるように言葉を選んだり、話し方を考えたり、同じ事を家族と話す時にも、考えたりしながら話しています。これは当たり前、常識的な事です。

    このページをご覧いただいている方にメッセージをお願いします!

    荻窪病院は東京都のスーパー大動脈ネットワークの重点病院です。 この規模での重点病院は当院だけです。大動脈解離や、瘤の破裂などは当院に運ばれたらきちんと手術出来ますという事をぜひ地域の皆さんにも知っておいていただければと思います。この地域で“心臓に何かあったら荻窪病院”と思って頂けるようになったら、このセンターを立ち上げたプロジェクトは成功だと思っています。

  • 藤井 奨

    Fujii Susumu

    医長
    感染管理室長

    主な専門成人心臓血管外科・大動脈外科

    医師紹介

    心臓血管外科

    医長
    感染管理室長

    藤井 奨

    Fujii Susumu

    入職
    2008年
    主な専門分野
    成人心臓血管外科・大動脈外科
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本外科学会外科専門医
    経歴History
    1989年 金沢大学医学部医学科 卒業
    2001年 横浜栄共済病院胸部外科
    2005年 福井県立病院心臓血管外科

    メッセージMessage

    心臓血管外科、特に大動脈疾患を担当させていただいております。荻窪病院は急性大動脈解離や大動脈瘤破裂、いわゆる大動脈急性症では、都内の基幹病院です。よろしくお願いします。

  • 飯田 泰功

    Iida Yasunori

    医員

    主な専門成人心臓外科、大動脈疾患、末梢血管疾患

    医師紹介

    心臓血管外科

    医員

    飯田 泰功

    Iida Yasunori

    入職
    2017年
    主な専門分野
    成人心臓外科、大動脈疾患、末梢血管疾患
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 慶應義塾大学特任助教
    • 日本外科学会外科専門医
    • 心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医・修練指導者
    • 日本脈管学会脈管専門医 
    • 腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医(Excluder)(Zenith)
    • 日本血管外科学会認定血管内治療医
    • 胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医(VALIANT)(TX2)(Relay)(GORE)
    経歴History
    2001年 東京医科大学医学部 卒業
    2001年 東京医科大学病院
    2002年 東京医科大学八王子医療センター
    2004年 東葛クリニック病院
    2005年 立川綜合病院
    2009年 スタンフォード大学血管外科 
    2012年 済生会横浜市東部病院
    2017年 慶應義塾大学病院
    メディア実績・著書Media / Book

    1. 心臓手術の術式&術後ケアポイントマニュアル.大動脈基部置換術.HEART nursing 2016;29:10-13.
    2. 心臓血管外科 後編. 縦隔出血 診断、治療、再開胸の適応とタイミング.INTENSIVIST 2016;8:151-7.
    3. 心臓血管外科 後編.止血薬のエビデンス トラネキサム酸、カルバゾクロム、アプロチニン.INTENSIVIST 2016;8:158-60.
    4. ハートチームのための心臓血管外科手術 周術期管理のすべて.II各論3大動脈疾患③胸部下行・胸腹部大動脈手術.メジカルビュー社,東京,2017, p473-84.

    メッセージMessage

    平成29年4月1日より心臓血管外科に勤務させていただいています飯田泰功(いいだやすのり)と申します。高齢化社会の到来を迎え、心臓血管疾患への関心は外科のみならず、多くの診療科で高まっていると思います。たとえ疾患名は同じでも、その病態は患者さん一人一人で違います。近年ますます広まってきました低侵襲心臓血管外科手術も考慮しながら、患者さんそれぞれの病態に即した、テーラーメイド治療を実践していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

得意とする疾患

当科の注力疾患

得意分野

心臓弁膜症、特に大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症に対して「自己心膜を用いた大動脈弁再建術(AVneo)」を積極的に行っています。この手術は人工弁を使わないため術後の合併症がほとんどなく、血液の凝固を予防するワーファリンという薬を飲む必要もない画期的な手術として世界中の注目を集めています。当院ではいち早くこの手術を導入して2018年現在157例の実績があります。


狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患では患者さんに最も適した方法で完全血行再建を行います。心筋梗塞合併症に対する複雑な手術にも数多くの実績があります。

急性大動脈解離や大動脈瘤破裂など命にかかわる病気の緊急手術は都内でも屈指の件数を有します。このため当院は東京都大動脈スーパーネットワークの重点病院に指定されており、昼夜を問わず重症の患者さんが搬送されてきます。

大動脈瘤があるものの高齢や体力低下などで開胸手術や開腹手術が鞋 しい患者さんにはステントグラフ卜内挿術を実施します。

ほかにも急性下肢動脈閉塞では循環器内科医と協力してカテーテル治療と手術治療を組み合わせるハイブリッド治療を実施しています。

  • 手術方法


    グルタルアルデハイド処理した自己心膜から三つの弁尖を切り抜き、これらを弁輪に縫い付けて大動脈弁を作製する。

  • AVP術前エコー


    大動脈弁狭窄症の手術前心エコー弁が硬く肥厚しており可動性がほとんどない。弁口面積の計測値は0.46平方センチである。

  • AVP術後エコー


    自己心膜で作成した弁の動きは良好である。弁口面積は2.46平方センチと大きく増加している

2016年治療実績

心臓血管外科 2013年 2014年 2015年 2016年
冠動脈バイパス術(OPCAB含む) 43 57 39 38
弁置換術または弁形成術(メイズ手術含む)
※(うち自己心膜による大動脈弁再建術)
28
(22)
42
(29)
43
(32)
43
(26)
胸部大動脈人工血管置換術 38 51 41 42
腹部大動脈人工血管置換術 12 17 32 33
末梢動脈血行再建術 33 29 23 35
ステントグラフト 9 7
その他 26 28 15 10

学会及び研修報告発表

タイトル 筆頭演者 発表年月 発表学会名
Aortic Valve Neocuspidization for Patients with Aortic Stenosis 飯田 泰功 2018.3 第82回日本循環器学会
施設入所者のMRSA鼻腔保菌リスクの検討 藤井 奨 2018.2 第33回日本環境感染学会
狭小弁輪を伴う大動脈狭窄症(AS)に対する大動脈再建術(AVNeo)の遠隔成績 秋山 章 2018.2 第48回日本心臓血管外科学会
狭小弁輪を伴う大動脈弁狭窄(AS)患者に対する大動脈弁再建術(AVNeo)の早期、中期成績の検討 飯田 泰功 2018.2 第48回日本心臓血管外科学会
単冠動脈症を伴うASに対するAVNeoの一例 -この症例から学んだ教訓- 澤 重治 2018.2 第5回自己心膜等による大動脈弁再建術勉強会
食道癌に対する放射線治療施行後の重症大動脈弁狭窄症に対し、自己心膜を使用した大動脈弁再建術を施行した1例 飯田 泰功 2017.11 第175回日本胸部外科学会関東甲信越地方会
当院における胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)の現状と成績 血圧管理を含めて 飯田 泰功 2017.11 第28回荻窪循環器研究会
病院の視点から介護施設の感染管理に望むこと 藤井 奨 2017.10 平成29年度東京都感染症対策指導者養成研修
フェブキソスタットは大動脈解離の発症・進展を抑制する 飯田 泰功 2017.9 第70回日本胸部外科学会
狭小弁輪を伴う大動脈狭窄症(AS)に対する自己心膜による再建術(尾崎法)の遠隔成績 秋山 章 2017.9 第70回日本胸部外科学会
Febuxostat pretreatment attenuates experimental aortic dissection in mice Yasunori Iida 2017.9 ESVS 31st annual meeting
Ectopic expression of proproteinconvertase subtilisinkexintype 9 by smooth muscular cells contributes to aortic dissection Yasunori Iida 2017.6 Vascular Annual Meeting
大動脈気管支瘻を伴う破裂性胸部大動脈瘤に対するBridging TEVARによる2治験例 飯田 泰功 2017.4 第25回日本大動脈外科研究会
3DCT画像誘導による造影剤非使用胸部ステントグラフト内挿術の一治験例 飯田泰功 2017.4 第45回日本血管外科学会総会
Bicuspid aortic valve stenosis(BAVS)に対する大動脈弁再建術(尾崎法)の中期成績 秋山 章 2017.2 第47回日本心臓血管外科学会
B型大動脈解離にMRSA感染を合併した1症例 藤井 奨 2016.5 第44回日本血管外科学会学術総会
破裂性腹部大動脈瘤に対する手術成績の検討 志村 一馬 2016.5 第44回日本血管外科学会学術総会
重症大動脈弁狭窄症に合併したA型急性大動脈解離に対し自己心膜を用いた大動脈弁再建術と弓部置換術を施行した1例 志村 一馬 2016.4 第24回日本大動脈外科研究会
深部静脈血栓を伴ったMRSA菌血症の1例 藤井 奨 2016.4 第90回日本感染症学会総会
当院のMRSA対策 MRSA保菌圧と手指衛生に関する考察 藤井 奨 2016.2 第31回日本環境感染学会
介護保険介護区分とMRSA鼻腔保菌の関係 藤井 奨 2016.2 第31回日本環境感染学会
自己心膜等による大動脈弁再建術シンポジウム 澤 重治 2016.2 第40回日本心臓血管外科学会

論文発表

論文タイトル 著者 発表年月 掲載誌名
Optimal time for pharmacological treatment of abdominal aortic aneurysm Iida Yasunori,et al. 2017 Curr Drug Targets. 2017 Dec 27. doi: 10.2174/1389450119666171227225008. [Epub ahead of print] PMID:29284387
Ectopic Expression of PCSK9 by Smooth Muscle Cells Contributes to Aortic Dissection Iida Yasunori,et al. 2017 Ann Vasc Surg. 2017 Nov 29. pii: S0890-5096(17)31103-2. doi: 10.1016/j.avsg.2017.10.005. [Epub ahead of print] PMID:29197601
Treatment of prosthetic valve endocarditis by aortic valve neocuspidization using bovine pericardium Iida Yasunori,et al. 2017 Eur J Cardiothorac Surg. 2017 Oct 31. doi: 10.1093/ejcts/ezx380. [Epub ahead of print] PMID:29096006
Blood flow into ulcer-like projection of a type B aortic dissection visualized with computational fluid dynamics Iida Yasunori,et al. 2017 J Thorac Cardiovasc Surg. 2017 Oct;154(4):1217-1218. PMID:28554679
Left atrioventricular valve replacement in a patient with hereditary haemorrhagic telangiectasia Iida Yasunori,et al. 2017 Interact Cardiovasc Thorac Surg. 2017 Aug 1;25(2):327-328. PMID:28481989
Silent balanced double aortic arch with descending thoracic aneurysm in an elderly patient Iida Yasunori,et al. 2017 J Vasc Surg. 2017;65(6):1823. doi: 10.1016/j.jvs.2016.02.060. No abstract available. PMID:28527933

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