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眼科からのお知らせ

2024.04.08 白内障手術の待機期間につきまして

B1手術センターの開設により、さらに待機期間が短くなりました。現在は1ヵ月以内の手術が可能ですので、ご紹介ください。

診療体制

網膜硝子体手術の提供、常勤医の増員で、診療体制を強化

眼科は、2021年4月に常勤医師1名から2名に増員し、眼科の医療提供体制がより充実しました。2020年1月に硝子体手術を提供できる体制がすでに整っておりました。この度、常勤医は2名とも硝子体手術をお引き受けできることから、さらに地域の先生方の需要にお応えできる眼科診療を提供できるよう努めてまいります。

〈陳旧性黄斑円孔〉

▲硝子体手術前(左)、硝子体術後6ヵ月(右)

〈硝子体黄斑牽引症候群〉

▲硝子体手術前(左)、硝子体術後3ヵ月(右)


▲乱視軸ガイドの投影

黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血などはすでに当院で受け入れております。常勤医師2名体制になりましたので、網膜剥離などの準緊急疾患や糖尿病網膜症などの増殖網膜症にも対応していきます。
網膜剥離は準緊急になるため手術室の空き状況にもよりますが、他の医療機関で早期の受け入れが困難な場合には極力受け入れていきたいと考えております。ベースに増殖糖尿病網膜症がある硝子体出血や前部増殖硝子体網膜症など予後不良の疾患に関しましては場合により大学病院への紹介のケースもありますが、近隣の先生方に、まず最初にご相談、ご紹介いただけるような眼科でありたいと思っています。

当院では、硝子体手術の質を上げるために術中OCT(RESCAN 700)を導入しました。硝子体出血等で、術前にOCTを施行できない場合、術後のOCTにて治療を要する疾患が見つかると、再度手術を検討せざるをえません。〈術中OCT〉があると、硝子体出血を取った後、その場で手術できる所見を見つけることができ、1回で、より再手術の可能性が少ない手術ができます。

白内障手術では乱視矯正眼内レンズをより正確に入れるための〈乱視用眼内レンズ手術支援システム〉を採用しました。Carl Zeiss社IOL Master 700にて角膜後面乱視も考慮した角膜乱視軸を測定、Carl Zeiss社顕微鏡OPMI Lumera 700 に搭載されたCALLISTO eyeを用いて術者の術野に乱視軸ガイドを投影し、乱視矯正眼内レンズを挿入することで術前に目測で乱視軸を直接目に印すことなく、より正確に乱視軸を合わせることができるようになりました。
硝子体手術終了時も乱視軸の投影が可能ですので、白内障硝子体同時手術時にも必要であれば乱視矯正眼内レンズを採用しています。

また、iStentを用いた超低侵襲緑内障手術はすでに対応可能です。白内障手術と同時の場合のみの保険が適用されます。手術時間が白内障単独手術よりも伸びますので、患者さんが希望された場合には適応時、挿入を検討致します。

2019年11月に「B1手術センター」が開設され、手術室が2室増設となりました。白内障などの日帰り手術のためのリカバリー室を4室設置しています。日帰り手術の場合、外来や病棟に上がることなく手術センターに入室し、手術センターから帰宅できる設備が整っております。


  • 眼科手術用機器 左より、白内障手術システム「センチュリオン」、硝子体手術システム「コンステレーション」、Carl Zeiss 社眼科手術用顕微鏡「RESCAN 700」。手術用顕微鏡には術中 OCT と乱視用眼内レンズ手術支援システム「CALLISTO eye」を搭載。


  • 増設された「B1手術センター」白内障など の日帰り手術にも対応できるようリカバリー室を4室設置しています。

ご予約・緊急受診

地域連携室 直通番号

03-3399-0257

(平日8:30~17:00 ※土曜は12:00まで)

医師紹介

<医師をクリックすると詳しい内容をご覧になれます>

  • 北原 由紀

    Kitahara Yuki

    部長

    主な専門網膜硝子体(斜視弱視)

    医師紹介

    眼科

    部長

    北原 由紀

    Kitahara Yuki

    入職
    2018年
    主な専門分野
    網膜硝子体(斜視弱視)
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本眼科学会眼科専門医
    • 眼科PDT研究会光線力学療法認定医
    • 斜視に対するボトックス注射認定
    経歴History
    1998年 日本医科大学 卒業
    1998年 日本医科大学 眼科 研修医
    1999年 日本医科大学多摩永山病院 眼科研修医、助教
    2003年 下館市民病院(現:筑西市民病院) 眼科 医長
    2004年 日本医科大学多摩永山病院 眼科 医局長
  • 鈴木 克也

    Suzuki Katsuya

    医員

    主な専門白内障・網膜硝子体

    医師紹介

    眼科

    医員

    鈴木 克也

    Suzuki Katsuya

    入職
    2021年
    主な専門分野
    白内障・網膜硝子体
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本眼科学会眼科専門医
    • 眼科PDT研究会光線力学療法認定医
    • 日本眼科学会
    経歴History
    2011年 山梨大学医学部医学科 卒業
    2011年 名古屋市立大学病院 初期臨床研修医
    2013年 名古屋市立大学病院 眼科 入職・入局
    2014年 菰野厚生病院 眼科 医員
    2017年 名古屋市立大学病院 眼科 臨床研究医
    2018年 名古屋市立大学病院 眼科 助教
    2020年 愛知県厚生連知多病院 眼科 医長

    メッセージMessage

    眼科一般診療および網膜硝子体疾患の診療を担当させていただきます。今までは東海地方を中心に白内障・網膜硝子体疾患の手術治療を行っておりました。当院は2020年1月より網膜症手術の治療を開始しており、使用している手術装置は大学病院と同レベルのものです。充実した医療設備を活かし、地域の皆様へより良い治療を提供してきたいと思います。ぜひご気軽にご相談ください。

精査・加療・手術などの対応可能症例

小児 各種斜視・弱視、先天鼻涙管閉塞症、睫毛内反症、春季カタル、アトピー性角結膜炎など
外眼部 眼瞼下垂、眼瞼内反症、霰粒腫、麦粒腫、結膜腫瘍、眼瞼腫瘍、眼瞼痙攣、眼外傷全般、結膜弛緩症、翼状片、ドライアイ(プラグ等) 、眼窩脂肪ヘルニアなど
前眼部 角膜潰瘍、角膜異物、虹彩毛様体炎、狭隅角眼・慢性閉塞隅角緑内障(虹彩切開等の予防手術)など
中間透光体 白内障(合併症例可)、後発白内障、水晶体偏位、眼内レンズ脱臼等(待機手術可能症例)、ぶどう膜炎など
眼底 黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、網膜剥離裂孔、糖尿病網膜症、網膜剥離、緑内障(診断・手術)、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、適応疾患に対する抗VEGF療法など
神経眼科 斜視、外眼筋麻痺などの眼球運動障害全般精査、視神経炎疑い症例など

抗VEGF硝子体注射

  • 加齢黄斑変性、近視性脈絡膜新生血管(脈絡膜新生血管)、増殖糖尿病網膜症、血管新生緑内障などにみられる異常な血管増殖の抑制
  • 糖尿病網膜症や網脈静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の改善
  • ぶどう膜炎、眼内炎などにより強い炎症をきたした場合の消炎

などが適応で、2022年度は670件の治療を行いました。副作用などについては患者さま向けにこちらで説明をしております。

抗VEGF療法件数

抗VEGF療法件数

<マウスオーバーすると件数をご覧になれます>

2022年治療実績

  • 手術室使用
    白内障 983
    眼瞼下垂 8
    眼瞼結膜腫瘍 6
    緑内障 6
    内反症 7
    硝子体 26
    その他 11
    合計 1047
  • 外来処置室使用
    涙のう処置 69
    霰粒腫切開 7
    網膜光凝固術 116
    虹彩光凝固術 1
    後発白内障切開術 61
    抗VEG硝子体注射 670
    合計 924

白内障手術における乱視用眼内レンズ挿入率

白内障手術における乱視用眼内レンズ挿入率

<マウスオーバーすると割合(%)をご覧になれます>
※2023年は、1月~9月の水晶体再建術

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