心臓血管外科からのお知らせ
2025年02月10日 第39回 荻窪循環器カンファレンスを2025年3月4日(火)にハイブリッド開催で行いました
2024年11月21日 第38回 荻窪循環器カンファレンスを2024年12月3日(火)に対面開催で行いました
2024年10月07日 第37回 荻窪循環器カンファレンスを2024年10月29日(火)に対面開催で行いました
2024年06月27日 第36回 荻窪循環器カンファレンスを2024年7月31日(水)に対面開催で行いました
2023年11月17日 第35回 荻窪循環器カンファレンスを2023年12月13日(水)にオンラインで行いました
診療体制
心臓血管センタ一の外科部門として循環器内科と協同しながら診療を行います。循環器内科で検査を受けて手術が決まった方はお待たせせず速やかに手術を実施し早期退院、社会復帰していただくよう努めます。他の医療機関で検査を受けて当院を紹介された方も同様です。緊急手術要請も可能な限りすべてお受けしています。
なお当院は、東京都急性大動脈スーパーネットワークの緊急大動脈重点病院です。
【対応している緊急手術】急性大動脈解離(Satanford A型)、胸部・腹部大動脈瘤破裂、急性冠動脈破裂、内科的治療が無効の急性弁膜症、急性末梢動脈閉塞
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ご予約
8:30~17:30 ※土曜は12:00まで地域連携室 直通番号
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03-3399-0257
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緊急受診
心臓血管センター医師が対応いたします病院代表
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03-3399-1101
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医師紹介
<医師をクリックすると詳しい内容をご覧になれます>
得意とする疾患
- 当科の注力疾患
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- 心臓弁膜症(自己心膜を利用した大動脈弁形成術)
- 急性大動脈解離
- 胸部・腹部大動脈瘤
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 閉塞性動脈硬化症 他
得意分野
心臓弁膜症、特に大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症に対して「自己心膜を用いた大動脈弁再建術(AVneo)」を積極的に行っています。この手術は人工弁を使わないため術後の合併症がほとんどなく、血液の凝固を予防するワーファリンという薬を飲む必要もない画期的な手術として世界中の注目を集めています。当院ではいち早くこの手術を導入して2018年現在157例の実績があります。
狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患では患者さんに最も適した方法で完全血行再建を行います。心筋梗塞合併症に対する複雑な手術にも数多くの実績があります。
急性大動脈解離や大動脈瘤破裂など命にかかわる病気の緊急手術は都内でも屈指の件数を有します。このため当院は東京都大動脈スーパーネットワークの重点病院に指定されており、昼夜を問わず重症の患者さんが搬送されてきます。
大動脈瘤があるものの高齢や体力低下などで開胸手術や開腹手術が鞋 しい患者さんにはステントグラフ卜内挿術を実施します。
ほかにも急性下肢動脈閉塞では循環器内科医と協力してカテーテル治療と手術治療を組み合わせるハイブリッド治療を実施しています。
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手術方法
グルタルアルデハイド処理した自己心膜から三つの弁尖を切り抜き、これらを弁輪に縫い付けて大動脈弁を作製する。 -
AVP術前エコー
大動脈弁狭窄症の手術前心エコー弁が硬く肥厚しており可動性がほとんどない。弁口面積の計測値は0.46平方センチである。 -
AVP術後エコー
自己心膜で作成した弁の動きは良好である。弁口面積は2.46平方センチと大きく増加している
2024年治療実績
疾患名 | 手術件数 |
---|---|
弁膜症 (うち大動脈弁) (うち僧帽弁) (うち三尖弁) |
26 (19) (8) (1) |
虚血性心疾患 (心筋梗塞合併症を含む) |
26 |
胸部大動脈瘤 (急性大動脈解離を含む) |
44 |
その他の心疾患 | 4 |
腹部大動脈瘤等 | 36 |
末梢動脈閉塞等 その他の末梢血管疾患 |
18 |
計 | 154 |
学会発表・講演
タイトル | 筆頭演者 | 発表学会名 |
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2024年度 | ||
尾崎法術後の自己心膜弁尖の経年変化についての組織学的検討 | 浅野 竜太 | 第77回日本胸部外科学会定期学術集会 |
自己心膜を用いた大動脈弁再建術(尾崎法)の長期成績についての検討 | 浅野 竜太 | 第77回日本胸部外科学会定期学術集会 |
おなかの動脈瘤―破裂「前」の治療が大事 | 浅野 竜太 | 荻窪病院 秋の健康講座 |
腹部大動脈瘤破裂の治療経験 ―スクリーニングおよびフォローアップの重要性― |
浅野 竜太 | 第36回荻窪循環器カンファレンス |
TAVI時代における大動脈弁狭窄症にたいする外科治療の役割 | 浅野 竜太 | 第38回荻窪循環器カンファレンス |
大動脈弁狭窄症にたいする自己心膜を用いた大動脈弁再建術(尾崎法)の長期成績 ―当院における14年間の治療成績の検討― |
浅野 竜太 | 第37回荻窪循環器カンファレンス |
2023年度 | ||
当院におけるAVNeoの遠隔成績 | 浅野 竜太 | 第53回日本心臓血管外科学会学術総会 |
急性大動脈解離の最新の話題 | 浅野 竜太 | 血管病セミナー ~脳卒中と循環器病克服にむけた急性期地域医療連携~ |
腹部大動脈瘤治療の最新の話題 ―ステントグラフト時代における開腹手術の担う役割― |
浅野 竜太 | 第35回 荻窪循環器カンファレンス |
2022年度 | ||
保存治療後のStanford B型急性大動脈解離の中期遠隔期予後についての検討 Midterm outcome of Stanford type B acute aortic dissection after conservative treatment |
浅野 竜太 | 第75回日本胸部外科学会定期学術集会 |
(講演)自己心膜等による大動脈弁再建術(Aortic Valve Neocuspidization: AVNeo)の実際と成績 ―TAVI時代におけるAVNeoの役割と将来展望― |
浅野 竜太 | 循環器Total Care Live Symposium |
当科におけるAVNeo(Aortic valve neocuspidization)の遠隔成績 | 浅野 竜太 | 第53回日本心臓血管外科学会 |
2021年度 | ||
1. Effect of distal anastomosis on complete remodeling of descending aorta in total arch replacement for Stanford type A acute aortic dissection 2. Aortic Valve Neocuspidization (AVNeo) in patients under 65 years old |
浅野 竜太 | 第74回日本胸部外科学会 |
AVNeo後の再手術症例の検討 | 浅野 竜太 | 第8回自己心膜等による大動脈弁再建術勉強会 |
2020年度 | ||
大動脈二尖弁にたいするAVNeo(Aortic Valve Neo-cuspidization)後の感染性心内膜炎にたいして再度AVneoを施行した1例 | 浅野 竜太 | 第184回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 |
2次性大動脈十二指腸瘻に対して十二指腸合併切除した人工血管再置換術を施行した1例 | 松岡 志超 | 第48回日本血管外科学会 |
遠隔期の末梢側ランディングの評価からみたオープンステントグラフト法の特性についての検討 | 浅野 竜太 | 第48回日本血管外科学会 |
遠隔期リモデリングからみたオープンステントグラフトの至適サイズ選択の検討 | 浅野 竜太 | 第73回日本胸部外科学科定期学術集会 |
化膿性脊椎炎を合併した感染性腹部大動脈瘤に対する一期的手術の工夫 | 松岡 志超 | 第50回日本心臓血管外科学会 |
遠隔期リモデリングからみたオープンステントグラフトの至適サイズ選択の検討 | 浅野 竜太 | 第50回日本心臓血管外科学会 |